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好きなことテキトーに書いていく日記

大晦日、ヨドバシカメラで 年を越す。【福袋体験記】

年越しの瞬間ジャンプをして「俺、今年始まった時この地球に居なかったぜ〜〜〜〜」というしょうもない話は小学生の時にうんざりするほど聞いたが、それと同じようにTwitterをやっていると「俺、今年始まった時ヨドバシカメラにいたぜ」という話をよく目にする。正月恒例のヨドバシカメラの福袋に夜通し並び、大晦日と正月という貴重な心安らぐ時間を無駄にし、極寒の中野宿している人がそれなりにTwitterにはいるのだ。狂気。そうとしか言えない。狂ってる。だが、結構ガジェットオタクの友人に聞いても経験者は多い。

大多数の一般人はそんなことしないし私も「バカじゃねえの」とは思う。そこまでして並ぶものなのか。欲しいパソコンを1,2万円安く買うためだけに野宿するより、家で雑煮でも食っていたほうがよっぽど幸せだろう。

ん〜〜でもまあ、そうは言うけれど、知り合いのオタクはみんなやったことあるって言うし、経験として一度くらいは並んでみてもいいかなと思っていたところ、ちょうど2022〜2023年の年末年始のカレンダーが空白であることに気づいた。

これは並んでみるしかあるまい。物は試し。何事も経験。

この日記は、そんな安直で浅はかな考えからヨドバシカメラで年を越し死にかけた筆者の記録と、24年以降の福袋に並ぼうとしている猛者もとい愚者へ向けたアドバイスを書いたものである。

何時、どのように販売されるのか。

ヨドバシカメラの福袋には2種類がある。

インターネット販売

一つ目はインターネット販売だ。

limited.yodobashi.comこれは直営ECサイトであるヨドバシドットコムの会員であれば誰でも申し込める。販売は抽選で、毎年12月前半に申し込みが行われる。当選すると年末ごろに福袋が届く。

ネット販売はもちろん店頭に並ぶ必要はない。ボタンひとつ押して当たるのを待つだけである。ただし、人気福袋は倍率が異常に高いので基本当たらない。私もこちらには毎年参加しているが、当たった試しがない。期待値は年末ジャンボより高いが有馬記念よりは低い。

したがって、絶対に欲しいという商品があったとしても所詮は運次第で、必ず買えるわけではないのだ。

店頭販売

二つ目は店頭販売だ。頭のおかしいオタクが並んでいるのはこちらの方。

商品名が伏せられた福袋(「一眼レフの夢」みたいに何が入っているかカテゴリだけはわかる)が毎年1月1日の朝にヨドバシカメラの店頭で販売される。店によって開店時刻は異なるが大体は8時半スタートで、先着順。
福袋の数は公表されていないものの、そこまで多くはない。したがって人気商品は早々に売り切れる。

店頭販売はネットとは違い先着順のため、どうしても欲しい商品がある場合は先頭に並べば絶対買える。そして福袋のラインナップと中身は基本ネットと同じで、ネットの方が正月より早く届くため、事前に手に入れた人から中身の情報を知ることができるという点も大きな利点だ。

 

今回私は後者の店頭販売に挑戦した。

 

しかしながら、事前に福袋の中身がわかっているという点から、店頭販売には転売目的やお得商品を求める人が多数寄ってくる。したがって、「正月8時くらいにヨドバシに行けば買えるでしょ〜」という生半可なものではない。「始発なら大丈夫かな」という安直な考えもダメだ。不人気な福袋は買えるかもしれないが、パソコンやカメラといった人気福袋は手に入らないだろう。

徹夜。

徹夜しかヨドバシの人気福袋を手に入れる術はないのである。

実際に並んでみた

事前準備

2022年12月31日、私は急遽友人を道連れもとい誘い出して、20時ごろに近くの駅に集合した。並んでみようと思いついたのはその数時間前だったので、特に事前準備などない。長時間座るために折りたたみ椅子を用意したほうがいいと経験者であるオタク友達にアドバイスされていたが、残念ながら近くのホームセンターは閉まっていたため、以前100均で買って愛用(ニコニコ超会議のオープン待機列とかで使う)している超小型折りたたみ椅子を一応持ってきた。釣り堀でおっちゃんが座っているような小さいやつである。

本当はヨドバシアキバに並ぶ予定だったが、Twitterで調べたらすでに百人程度並んでいるらしかったので、急遽大宮にあるヨドバシカメラさいたま新都心店に行くことにした。

21時:さいたま新都心到着

21時ごろ、さいたま新都心に到着した。寒い。調べたら5~6℃らしい。埼玉は東京以上に起伏がなく北関東からの風がもろに吹き抜けるので東京より冬は数℃気温が低い。さいたま新都心は埼玉県民が唯一千葉県民にマウントをとれる施設である”さいたまスーパーアリーナ”が目の前にあるが、今日は年越しライブ等もないらしく駅前は大分閑散としている。そりゃそうだ。普通の人はもう家に帰って紅白見て年越し蕎麦食って寝るだろうよ。

さいたま新都心のヨドバシカメラはコクーンという周辺住民御用達の商業施設の一角にあり、駅から徒歩1分ほど。

福袋はアキバや新宿とラインナップは同じで、午前8時半販売スタート。つまり、あと12時間弱は待たなければならない。大晦日に何やってんだろ俺たち。

21時過ぎ:列に並ぶ

歩いて1分、決戦の地であるヨドバシカメラに着いた。

入り口には警備員さんが立っていて、来た人を並ばせている。どこに並ばされるのだろうと思ったら、まさかの入り口目の前の駐輪場だった。屋内はおろか屋根すらない吹きさらしの外である。無慈悲すぎる。

アキバとかは屋外と言っても先頭は屋根付きで風の入ってこないイベントブースらしいので、まだ耐えられるかも知れない。しかし、ここは外である。外。駐輪場。人が冬に野宿して良い場所じゃない。

いやしかし、ヨドバシは決して悪くない。我々は相応の覚悟をしてきたのだ。ここで耐えれば耐えるほど、お得な福袋を買えた時の喜びが大きくなるはずだ。そう信じて列に並ぶ。

並んだ。順番は10番目くらい。思っていたより少ない印象。アキバは外国人の転売ヤーが大挙して並ぶという話も聞いていたが、さいたまは全員が日本語話者っぽい。
警備員さんに聞いてみたら、一番先頭の方は8時頃には並ばれていたらしい。12時間以上……!

それにしても皆さんずいぶんご立派な装備をしている。膝掛けを越えてもはや毛布を何枚も重ね、ゴッツいブーツを履いてる人もいる。キャンプ用の椅子に座り全身モコモコのジャンパー、寝袋に入って寝ている人もいた。見た目は南極探査隊のそれである。それに対して俺はユニクロのコートにジーパンという軽装。靴なんて通気性の良いウォーキング用スニーカー。いや冬のさいたま新都心コーデとしてはなかなか着込んでいる方だと思うが、南極を探索するにはあまりにも軽装過ぎる。以前ドキュメンタリー番組で見た”無謀にも軽装でヒマラヤ山脈にトライしてしまい凍死した人”の映像が脳裏をよぎった。俺がここで凍死したら誰かノンフィクション映画としてまとめてくれよな。

21時半:ローソンに行く

どうやら並んで荷物を置いたらちょっとぐらいは列を離れても大丈夫そうだったので、近くのローソンまで飲み物を買いに来た。まだ30分位だが心身共に冷え切っていたので、暖房の効いた店内が本当に天国に思えた。

ホットミルクが大晦日限定で安いと聞いたので飲んだ。すぐには飲まず、手を温めるカイロ代わりにちびちび飲もうと大切に列まで持っていったら、すでに冷たくなっていた。5分ほど屋外に放置すると加熱済みアイスミルクになるらしい。

22時~:ひたすら待つ

行列はこの時点で約20人。

特にやることもないし、スマホは手がかじかんで弄れないのでひたすらに座って耐える。

待っているときの姿勢は上画像のような感じで小さく体育座りで極力体を密着させ、風が入り込んでくるのを防ぐ。首が微妙に固定できなくてツラかったが、超偶然にもリュックの中に旅行用に買って、買ったことすら忘れていたネックピロー(空気で膨らませるやつ)があったのでそれを首に巻いたら、ある程度楽になった。それとは別に腰が痛くなるがどうしようもないので耐える。

ちなみにケツにひいているのは普段電車とかで膝掛け代わりにも使っているクソデカマフラーである。首に巻くものを地面にそのままひくのは少し気が引けるが、そうでもしないと尻から全身凍りそうな勢いで冷えていってしまうので仕方が無い。ケツに腹は代えられない。一応持ってきていた椅子は座りづら過ぎて使わなくなった。

 

ローソンに行っている内に何人か後ろに並んでいた。俺たちの真後ろは高校生と思わしき5人組。埼玉県の条例では高校生は夜間外出禁止だとかそういうことはどうでもいいとして、この子たちがものすごくタフだった。

まずコートの下がジャージ。俺たちより軽装である。お前らここは南極だぞ?死ぬぞ?
しかし彼らはまだピチピチの十代。俺たちとは代謝も気力も体力も違う。なんととトランプをやり始めた。その後は素手を露出してみんなでパズドラ。オイオイオイ、死ぬわコイツら。

だが俺たちが寒さに体力を削られ徐々に死にかけていくのとは裏腹に、この子達はずっと元気。陽気に「ウノ!」とか言ってる。オラにその元気を分けてくれ……。

23時半:再びローソンに行く

寒い。ヤフー天気によるとどうやら気温は水の凝固点を下回り氷点下になったらしい。寒いとトイレが近くなる。ということで、トイレという名目で再びローソンまで行き、そこでゆっくりと棚を端から端まで眺めて買うものを吟味しているふりをし、20分かけて体を温めてちょっと買い物をして店から出た。

温かいものが食べたかったので春雨スープを買った。これも手を温めるためゆっくりと食べていたらものの数分で冷たくなってしまった。


どうしようもなく寒かったので、ローソンに置いてあったマグマカイロという商品を買ってみた。聞くところによるとこれがマジでめっちゃ熱くなるらしい。

パッケージには火傷に注意と何度も書かれている。おお、そこまで言うのなら本当に暑いのだろう。心強い。

封を開けて振ってみた。じわじわと暖かくなってくる。おお!すごい!これからどんどん熱くなって……こなかった。確かにそれなりに暖かさを感じられる程度までは加熱されるが、それ以上は上がらない。正直ぬるい。

おい、どうした。マグマの力ってのはそんなものか!とできるだけ酸素を取り込めるよう、カイロを振る。そうすると外気温の冷たさでむしろカイロの温度は下がる。こりゃダメだ。マグマも冷え固まるほどの寒さらしい。

その後、外気温にさらされない服の中に突っ込んで置いたらそれなりに熱くなった。ただし、服の中は空気が少なく酸素がなくなって発熱も止まるという致命的な欠点が露呈した。もうダメだこれ。

0時~:ひたすら待つ

終電が近くなると行列は伸び、50人程度に。

そして時刻は0時をまわり、2023年へ突入した。ハッピーニューイヤー!

……いや、全然ハッピーではない。アンハッピーだよ俺たちは。

ここら辺までは寒い寒い言いつつまだ動ける元気があったので、MacBook(家から持ってきた)で2022年に旅行先で撮影した写真を現像してTwitterに投稿とかしていた。

普通、大量のRaw現像を一気に行うとCPUに負荷をかけるのでパソコンが熱くなるはずなのだが、あまりにも外が寒いため全く発熱しなかった。まさに天然の空冷。

ちなみに、さいたま新都心から歩いてすぐの所に氷川神社という大きな神社(大宮の語源)の参道があり、初詣と思わしき人が時々近くの道路を通り過ぎていく。
中にはこの行列に興味本位で近づいてきて「何の行列?え?ヨドバシ?何時まで待つの?えっ!明日の8時wwww?!?!」なんて話しかけてくる酔っ払ったおっさんもいた。はい、2023の初笑いいただきました。

2時:マクドナルドに行く

いよいよ気温が限界まで下がってきて口数も少なく気力と体力との戦いになってきた。

ふと見ると、後ろに並んで元気におしゃべりしてる高校生(化け物か?)が夜食としてマクドナルドを買ってきていた。行列からわずか徒歩2分程度の場所(ローソンより近い)にあり、しかも24時間やっているという。

本当に寒さで気が変になりそうだったので、俺たちもトイレを兼ねてマクドナルドに行くことにした。

入り口のドアが開くと素晴らしい温風。天国かここは。そこまで腹は減っていなかったが、なにも食わないわけにはいかないのでポテナゲを2人で分けて食った。どんどん体が温まっていく。もうここに住みたい。

とは言っても行列に並んでいるという手前、あまり長居してはいけない気がしたので、20分ほどで地獄へ逆戻り。店を出た瞬間、雪山みたいな風が襲ってくる。あー、ツラい。

2時半~:ひたすら待つ

行列はそれなりに伸びていて、大体70人くらい。

ここら辺から本当に耐えきれないほどの寒さになってきて、マジでツラかった。特に足。コートを着ている上半身はそこまで冷えていないのだが、ヒートテックのタイツにジーパン、しかもくるぶしまでしかない通気性の良い靴下という冬の野宿にはあまりにも貧弱な下半身の装備のせいで、腰から下が本当に冷える。何をどうやっても寒さは凌げず、常時水風呂に足を突っ込んでいるような地獄みたいな状況。

僕は元来冷え性であり、足が冷えるのは良くあることなのだが、ここまで冷えたのは初めてである。もう足の感覚がないとかいうレベルではない。普通に触って冷たさを感じる。凍傷一歩手前レベルな気がする。とにかく寒くてじっとしていられない。足を動かしてみたし時々立ったりしてどうにか辛さを誤魔化しながらひたすら待っていた。

5時~6時:睡眠(気絶)

終電がなくなったにもかかわらず行列は伸び続け、120人位になった。
多分この人数じゃ人気商品は買えないと思うのだけど、最後尾の人は何を思って並んでいるのだろうか。帰ってこたつに入った方が幸せだと思いますよ、マジで。

5時過ぎた頃に急に眠くなった。体力の限界が来たのかも知れないし、ここ数日寝不足だったからかも知れない。

とにかく眠くて、ちょっと首を下に下げてみたら……6時になっていた。な……何を言ってるか分からねーと思うが、おれも何をされたか分からなかった。

人生で体験したことのない眠り方というか入眠だったので、普通に寝たと言うより、体力の限界で気絶に近い形で寝てしまったのかなと言う気がする。初夢などない。むしろ富士山どころかあの世が見えた。マジで命の危機を感じる寒さ。

朝日の明かりで目が覚めたから良かったものの、あのまま気温が下がっていったら凍傷ぐらいにはなっていたかも知れない。雪山で遭難して「寝るな!死ぬぞ!」みたいなシーンがあるけれど、アレはもしかしたら本当なのかも知れない。

6時:初日の出が見えてくる

日の出の時刻は7時ちょっと手前だけど、起きたら空が明るくなってきていた。始発の時間も過ぎたので、電車の音や駅の発車ベルが聞こえるようになった。

そして何やらヨドバシの店員さんっぽいひとが駅から歩いてきて店の中に入った……!これはもしかして店の中に入れてくれる……?と思ったがそんな事はなく、そのまま我々は屋外でそのまま放置された。

太陽が沈んでから一番長く経ったこの時間帯が一番寒く、ヤフーによるとマイナス6度前後くらいまで気温が下がっていたらしい。本当に寒い。足とかもうほとんど感覚無いし、マグマカイロは永遠にぬるいままだし、もう限界。あと数時間でマジで凍死する気がする。うう~~~~~はよ入れてくれ~~~~~~~~~。

なんで俺はこんな正月に死にかけてるんだろうとふと我に返って涙が出てきた。惨めだ……。

この寒さにはさすがの高校生軍団もツラかろう……と思って後ろを見てみたら元気にトランプをやっていた。こいつら怖え~~~。ていうか一晩中やってて良く飽きなかったな。

6時半:整理券配布

店員さんが出勤してから30分ほど経過し、太陽がそろそろ見えてくるかなってぐらいで、数名がワゴンやパネルを持って入り口から出てきた。ああ、救助隊だ……。助かった……。

「お寒い中お並びいただいてありがとうございます」

はい、本当に寒かったです。

どうやら販売に先立って割り込みなどが起こらないように整理券を配布するらしい。店員さんが先頭の人から何を買うか聞いて、整理券を渡していく。

自分は「フルサイズミラーレス一眼デジタルカメラとズームレンズセットの夢」(長い)という福袋を選んだ。今使ってるのがAPS-Cのエントリーモデルなので、フルサイズ機が欲しかったんだよね。

他を見るとパソコンを選ぶ人が多め。後ろの高校生軍団はApple Watchをチョイスしてた。

こちらが勝手に並んでいるだけなのに、ヨドバシ側が気を遣ってみんなにカイロを配ってくれた。マツキヨの貼らないやつ。ありがとう。でも、マグマすら温かくならないこの外気温にキヨシは歯が立たず、いつまで経っても体温ぐらいにしか加熱されなかった。それでもないよりはよっぽど良いけど。

てっきり整理券を配り終えたらすぐに店に入れてくれるのかと思ったらそんな事はなく、1時間強また外に放置された。日が昇ってきたとはいえ、まだ寒い。歯が抑えようとしてもガチガチ震える。どういう原理でこういう震えが起きているのか分からないけれど、とにかく体が限界を示している気がする。あられ状態でどんどんHPが減っていくポケモンってこんな感じなんだろうな。

8時:入店

警備員さんが「もうそろそろご案内します」と言ったのでみんな椅子とかを片付けて立ち上がった。あー、本当にツラかった。


始発から行列は勢いよく伸び、8時時点で200人以上(数えられない)。多分最後尾の人は売れ残りしか買えないだろう。
駅から歩いてきた人は俺たちを見て「何時から並んでるんだろw」とか言いながら横を通っていく。21時です。君たちはアレだろ?紅白見て、行く年来る年見て、暖かい部屋で一眠りしてからこっちに来たんだろ?俺たちはその時間ずっとここで野宿だぞ?格が違う格が。


遂に店内に入れてもらった。おお、温かい。店員さんの明るい声も室温も。ヨドバシに入れてここまで感激したことは今までなかった。

入店したら買う物によって整理券ごとに列を分けられて並ばされる。自分はカメラ列2番目だった。他を見るとやはりパソコン列が早く伸びる。それと意外だったのが、早くから並んでいた人がプラモデルの列に並んでいくこと。本当に自分で組み立てるんですかねぇ……?

てっきりすぐ買わせてくれるのかと思ったら、ちゃんと8時30分まで20分ほどレジ前で待機させられる。こんな温かい室内で暖まらせてくれるなんてむしろご褒美です!

ふとポケットに手を突っ込んだら例のマグマカイロが持てないレベルで熱くなっていた。それなりに温かいところだと本領を発揮するらしい。

8時半:購入

8時半になったら普通にレジに整理券を渡し会計する。わずか1分ほどで会計と商品の受け渡しが終わり、ヨドバシに到着してから約11時間で遂に福袋を購入……!

感動もひとしお……な訳はなく、とにかく早く帰って寝たいのと温かい風呂に入りたいという思いしかなかった。調べたら大宮近くの銭湯も温泉もみな営業してなかった。そういえば正月の朝だった。

ていうか、全く夢を見なかったのに「~~~の夢」って福袋、名前おかしくないか。来年からは我慢袋に改名しなさい。

実体験での教訓

以上が2023のヨドバシカメラ福袋に実際に並んだ記録である。ここから筆者が得た教訓を書いていくので、来年以降並ぼうとしている人がいたら参考にして欲しい。

防寒は徹底すべき

何度も書いたが、とにかく寒い。特に日付を回ってからはグンと気温が下がり、まるで冷凍庫の中にいるような寒さになる。冷凍マグロみたいにフリーズドライになりたくなかったら防寒は徹底した方が良い。

具体的にはスキーや極寒地に出向くようなウェアが良い。上半身は何重にもヒートネックを重ね、風を通さないコートを推奨する。あとフードは必須。フードをしないと頭皮からどんどん体温が逃げていく。
忘れがちだけと下半身も気をつけた方が良い。私みたいに舐めた格好をしていくと死にかけるので、タイツかなにかを何重にもはいて、ワークマンとかモンベルとかで売ってる防寒仕様のズボンをはいていくべき。靴下も出来るだけ長いほうが良いと思う。

あとは毛布。膝掛けでもいいけど、持って行けるなら毛布を持っていった方が良い。足にかけるだけで防風になって非常に便利。なんなら寝袋でも良いかもしれない。

椅子を持っていけ

地べたに座るとケツからどんどん体温が奪われて下半身が凍る。だから(寝袋がない場合)出来るだけ体を地面から遠ざけるため、イスを持っていった方が良いだろう。

行列でよく見たのは下のようなキャンプ用のイス。自分も昔持っていたが、確かに座り心地が良くて折りたためるので便利だと思う。

100円ショップでも折りたたみ椅子は売っているけれど、私みたいに小さいやつだと身体に合わなかったりするので、出来るだけ大きくても自分に合ったモノを持っていった方が良い。12時間は座るんだし。

カイロは服の中に貼る

今回は途中でカイロを買って手に持っていたのが良くなかった。身体を温めたければ事前に服の中に貼るカイロを大量に仕込んでおいたほうが良いと思う。背中とか脇の下とか動脈のあるところに。熱ければ後から外せば良い。

あと冷え性の人は足先が死人レベルで冷たくなるので、靴の中に入れておくカイロとかもあったらいいかも。

温かい飲み物を用意しておく

途中飲み物を2本ほど買ったが、どちらもペットボトルだったため氷点下の外気にさらされてとても冷たくなってしまった(さすがに凍りはしなかった)。身体を冷やすし、飲むのもツラくなるので、出来れば水筒などに温かいお茶や白湯なんかを入れて持っていった方が良いと思う。防寒対策がしっかりしていれば普通に寝れると思うので、カフェインはNG。

 

以上が寒くてヨドバシ前で死にかけた筆者の教訓である。もし並んでみたいと思っている人がいたら、これがちょっとでも参考になると嬉しい。僕はもう二度と並ばないが。

おまけ:福袋の中身紹介

おまけとして「フルサイズミラーレス一眼デジタルカメラとズームレンズセットの夢」の中身を紹介。↓こんな感じ。

メインのSONY α7Ⅱはなんと2014年発売の製品と言うことで、売れ残り処分福袋ではあるんだけど、レンズがそれなりに良いやつだし、型落ちと考えても値段的には安いから買ってみた。

本当はCanonのフルサイズ機が欲しかったんだけど、最近はEOS RPの後継機が出るとか言う噂もあるし、もし出たらそれに買い換えるとしてそれまでのつなぎってことで使うことにしている。

スマホやパソコンと違い、一眼レフと特にレンズは通常に動作すればリセールバリューが落ちにくいので、一度高い物を買ってしまえば差額数万円で同じ価格帯の新製品に買い換えが出来るので良い。

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