おはようございます。昨日から友人どもにちょくちょく「今iPhone7使ってるんだけど買い換えた方がいい?」「iPhoneSE(初代)とは何が違う?」などと聞かれます。新型iPhoneが安くて性能がいいと言うのは結構一般人の間でも話題みたいです。みんな俺に聞かずAppleのサイト見てくれよって話なんだけどなぁ。
そこで今日は『既存のiPhoneユーザーに新型iPhoneSEは買いか?』という事で考えていきたいと思います。
(話題に便乗して閲覧数を伸ばそうっていう安直な考え)
iPhoneSE(2020)基本情報
ではまずiPhoneSE(2020)の基本情報についてまとめたいと思います。知ってる人はすっ飛ばしてください。なお、Apple公式での呼び名はシンプルな『iPhoneSE』ですが同じ名前の端末が4年ほど前に販売されてややこしいのでこの記事では『iPhoneSE(2020)』と記述します。ほんとわかりにくいのでiPhone9とか8sにしてくれよ…。
基本スペック
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本体カラー:ブラック、ホワイト、(PRODUCT)RED
- ディスプレイ:4.7インチ Retina HD
- 画面解像度:1,334 x 750ピクセル 326ppi
- プロセッサ:A13 Bionic
- ストレージ容量:64GB、128GB、256GB
- 防水性能(耐水・耐塵):IP67
- 充電端子:Lightning
- Apple Pay
- Touch ID(指紋認証)
- ワイヤレス充電
- 高速充電
- メインカメラ
- シングルカメラ:12メガピクセル
- デュアルSIM(nanoSIMとeSIM)
- 高さ:138.4mm
- 幅:67.3mm
- 厚み:7.3mm
- 重量:148g
- 価格(SIMフリー、税抜)
- 64GB 44,800円
128GB 49,800円
256GB 60,800円
位置付け
今回発表されたiPhoneSE(2020)ですが、iPhoneラインナップの中で一番低価格のモデルとしての位置付けです。
iPhone11Proシリーズなど、iPhoneは性能はいいけど高いので先進国以外での売れ行きはあまりよくありませんでした(インドとかが例)。ですので性能が良く価格が安い(コスパの良い)端末を出すことでそういった国でのシェアをあげることがこの端末の販売目的だと考えられます。
また、歴代iPhoneイチ売れた6系のiOSサポートが終了したので、その買い換え需要も狙ってそうです。
そうした事情からSE(2020)は性能はフラグシップと変わらず、価格はすごく安いという端末になっています。
ほとんどiPhone8
画像を見てもらえば分かると思いますが、iPhoneSE(2020)の見た目はまんま8です。要は既存の設計流用でコストを押さえているんですね。カメラもディスプレイも全く同じです。
SEと聞いてiPhone5系の小さいサイズを思い浮かべた人も多かったみたいですが、残念ながら6~8と同じ4.7インチ画面です。touchID内蔵ホームボタンが付いていますが、その代わり昔懐かしい極太ベゼルも付いてます。
CPUが最新に
唯一変わったと言って良いのがCPU(脳みそ)です。iPhone8はXと同じA11チップを載せていましたが、SE(2020)はなんと11系と同じA13 Bionicチップを積んでいます。
簡単に言うと11Proや11と頭の良さが一緒ってことです。
11で一番安いモデルが74800円なので、44,800円のSE(2020)は頭の良さだけを考えると破格です。もちろん他の機能はiPhone8なので差はあります。
またiOSのアップデート期限はCPUによって決められているので、11と同じ期間OSの更新が受けられます(おそらくあと最低5年)。ですので長く使い続けることが出来るでしょう。
その他の変更点
その他、iPhone8からの変更点がいくつかあります。Wi-Fi6への対応、eSIM内蔵、3Dtouchの削除、通信速度がちょっと早くなったりです。どうやらチップ回りは11に準拠してる模様。RAMが8の2GBから変更されたかは公式発表がないので分かりません。3Dtouchは部品代が高いのにあんまり使われていないからでしょうね。
カラーラインナップも若干変わっています。今回はブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDです。8のシルバーはより白くなってホワイトに、スペースグレーはより黒くなってブラックに、(PRODUCT)REDは変わらずって感じですかね。おそらくXR・11と同じ色味なのではないかなと。そして色にかかわらず画面側のベゼルが黒になっています。ホワイトに黒のベゼルは新鮮ですね。部品共通化でコストカットでしょうか。
また、公式サイトではカメラがパワーアップみたいなことが書かれていますが、単にCPUが良くなり従って画像の処理も良くなったと言うだけで、カメラセンサーやレンズが変わったわけではないので要注意。
あ、当然ですがイヤホンジャックはありません。
5Gにはもちろん非対応
最近サービスがスタートした5Gという物があります。一言で言うとスマホの通信速度が現在の4G(LTE)と比べてものすごく早くなるモノです。Android機ではちょこちょこ対応スマホが出始めていますが、このSE(2020)は(わかりきっていたことですが)5G非対応です。
今は東京や大阪などの都市部のごく一部でしか通信することが出来ない5Gですがこれから数年にかけて普及していくことが考えられます。そうすると世の中のインターネットサービスも5G前提のモノになってきて4Gのみ対応スマホは置いていかれる可能性が無きにしも非ずです。もし最先端を走って行きたいのであればこの秋だか冬に出るらしいiPhone12(仮)を買った方がいいと思います。高くなりますが。
良いところと悪いところ
超簡単にSE(2020)の良い・悪いところをまとめると、
良いところは
- CPUがハイエンドと同じ
- 安い
- touchID
- 長く使える
悪いところは
- CPU以外大体8
- 極太ベゼル
- これから普及する5Gに非対応
って感じです。
既存iPhoneユーザーは買い換えるべきか?
と、説明すると「特に今のiPhoneに不満はないのだけど古いものだから買い換えるべき?」という返事をもらうんです。正直言うとお金出せるなら11系買っておいた方がいいし、待てるならあと半年ぐらい待って5G対応iPhoneを買った方がいいぞと言うのが僕の意見です。ただ特に5Gとか使う予定ない人や全画面とか顔認証なんてどうでもいいからコスパ良い物が欲しいと言う人は買ってもいいと思います。でもiPhone8とかと比べると違いがなさすぎて買うべきか分からない人も多数いるんじゃないかと。
そこで次に今旧モデルのiPhoneを持っている人は買い換えるべきか、旧モデルとの違いも挙げながら考えてみます。僕の独断と偏見ですが、これを読んで魅力を感じたのなら買い換えるべき、特段欲しくはならなかったら買い換える必要はないと思います。
ちなみにこれもよく聞かれるんですが、『Android機とiPhoneのどちらが良い』という質問はAndroid VS iOS戦争という超絶不毛で考えるだけ時間と脳みそに行く養分を無駄にする戦いに首を突っ込むことになるのでスルーしておきます。そもそも質問の意味自体『ユニクロと吉野家はどちらがコスパ良いか』みたいな比べられない対比なので口にするだけ無駄です。みんなちがってみんないいという金子みすゞの言葉を胸に刻め。
iPhone5s以前
もう使っている人は少ないでしょうがiPhone5s以前であれば買い換えた方がいいと思います。5s以前はもうiOSのアップデートから除外されているので、これから使っているアプリが対象外となり使えなくなったり、セキュリティ的に端末が危険にさらされたりすることが予想されます。また、動作的にもちょっと厳しくなっているのではないかなと。ただしiPhoneSE(2020)と比べると画面が大きくなるので持ちづらくなるかもしれません。時代の流れです我慢しましょう。嫌ならRakuten Miniでも買っとけ。
iPhone6系
6系を持っている人も買い換えた方がいいかと思います。
こちらもiOSアップデートが終わっていますし、一応今でも使い続けることは出来ますがスペック的に厳しい頃合い(動作が遅かったりカクカクする)ではないかなと。
AppleによるとCPUの性能差は10倍あるらしいです。ムーアの法則ってすげー。
また、6の最低ストレージ容量は16GBなので昨今のアプリをインストールするとすぐ容量不足になってしまうのではないかなと。
ですのでSNSやゲームの動作が遅い、ストレージがすぐいっぱいになると言う人はSE(2020)を買えばその不満を解決できます。また、FeliCa・防水もSE(2020)にはあるのでそのあたりに不満があった人にも魅力的ではないでしょうか。バッテリー駆動時間もちょっと伸びます。
なお、イヤホンジャックはなくなるほか、6Plusを使っている人は画面が小さくなるというデメリットがあります。
iPhone6s系・SE(2016)
これらももうそろそろ機種変した方が良い時期ではないかなと。おそらく今年の秋リリースされるiOS14の対象外となるので使えてあと半年ですし(微妙なところ。間違ったらごめん)、6から性能が上がったとはいえもう5年前の機種なので最新のゲームを動かすのは厳しいと思います。
スペック差は最大2.4倍です。6と1年でこんなに差が出るなんてムーアの法則とは一体。
LINEや電話・メール等、普段使いして困るようなところがなければ特に機種変する必要はありませんが、6系同様最新ゲームをサクサクプレイしたい、ストレージが足りない、FeliCa・防水が欲しいなどを考えているのであれば機種変した方がいいのかなと。アプリの要求スペックは高くなる一方ですし。あ、あとバッテリー駆動時間もちょっと伸びます。
デメリットしては6と同じですがイヤホンジャックはなくなりますし、6sPlusは画面が小さく・SE(2016)は画面が大きくなります。あと3Dtouchもなくなります。
iPhone7系
ここから正直怪しくなってくるところです。
SE(2020)と7系を比べてもCPUと外見以外、目に見えるような差はほとんどありません。
…と言ったら怒られそうですが多分一般人から見るとあまり差を感じないと思います。
CPU性能差は最大1.8倍とのことですが、まだiPhone7でもSNSはもちろんゲームだって設定で解像度などを下げれば普通にプレイできますし、カメラの画素数だって一緒ですし、バッテリー駆動時間だって同じだし、防水防塵性能だって一緒だし、どっちもFeliCa付いてるし、イヤホンジャックはそもそもどちらにも付いていません。
違いと言ったらカメラでポートレートモードが使えるか否か、背面がガラスになった、eSIMが使えるか否か、高速充電・ワイヤレス充電に対応したぐらいでしょうか。
eSIMはそもそも提供している会社が少ないので契約できるようなオタクは7なんて持っていないでしょうし、高速充電・ワイヤレス充電用の充電器は別売りです。
もし上記の機能に魅力を感じたのであれば買ってもいいとは思いますが、現状に不満のない人は特に買うこともないと思います。
iPhone8系
これは買い換える必要などないと断言できます。私は今Xを使っていますが(8とXの中身は一緒)特に動作に不満はありませんし、冒頭に書いたとおりSE(2020)はCPU周り以外8なので変えたところで何か目に見えて変わることはありません。
一応CPUの性能差は最大1.4倍らしいのでこれ以上にパワーを求める人なら買ってもいいんじゃないですか。
ちなみに何度か言っていますがSE(2020)には3Dtouchが非搭載なのである意味退化してると捉えることも出来るかも(なのに重さは変わらないって3Dtouchの部分に何を入れたんだろう)。
iPhoneX~
まあわざわざ極太ベゼルiPhoneを買い直す必要はないでしょう。Apple側もそう思っているようで比較ページにX~の選択肢はありません。
まあ最近マスク必須の世の中になっていますし、touchIDが恋しくなった人にはサブ端末としていいんじゃないですか。
まとめ
iPhone6s・SE(2016)以前を使っているユーザーであればiPhoneSE(2020)はとてもおすすめできる機種です。ぜひ買い換えましょう。またiPhone7を使っていてCPUパワーに不満のある人は買い換えてもいいと思います。逆にそれ以外の8以降のユーザーには買い換えても大してメリットはありません。新型iPhoneを買ったと周囲にイキれるぐらいです。
正直もし顔認証でも良くて2倍ほどのお金を出せるのであれば11がおすすめですし、それに加え未来を見据えたいと言う人には半年待って5G対応の12(仮)を買うのがおすすめです。
ただそこまでお金出したくないor顔認証などいらん・極太ベゼルでもおkなんて人にはコスパの良い最強端末だと思います。
なお、未だに4インチiPhoneを出せ云々騒いでる人が言うそうですが誰がどう考えても出ないのでおとなしくこの機種に買い換えましょう。慣れると大きさ=正義になります。それでも嫌という人はRakuten Miniを買いましょう。スペックが低いことについては文句言うな。
そうそう、楽天で思い出したんですが、最近始まったMNO楽天モバイルは物理SIM・eSIM共にこの機種、というかiPhone自体に対応してません(公式的には)。挿して動くかもしれませんが保証はありませんしRakuten LinkアプリのiOS版は公開されてません。安易に安いからと言って楽天モバイルに乗り換えるのは痛い目を見るので止めましょう。
購入はSIMフリーがおすすめ
肝心の購入方法ですが、現在コロナウィルスの影響によりAppleストアは臨時休業中ですし、キャリアショップは短縮営業や完全予約制などになっているのでオンラインでの購入がお勧めです。
で、毎度のことなのですがAppleの販売価格とキャリアの販売価格が異なり、単純に端末を購入するだけならApple公式から購入するのが一番安いです。値引きなどは下取り以外ありません。
キャリアは販売価格から36回分割で24ヶ月目に返せば12ヶ月分チャラになる購入補助やMNP(乗り換え)割引で価格を落としてAppleより実質安く売るというやり方なのですが去年10月の法改正により大きな割引は出来なくなってしまったので、機種変更で一括払いにて買う人には割引はほとんど効きません。
ドコモ、新iPhone SEの価格公開 MNPなら2.2万円割引で3万5024円〜 - Engadget 日本版
ソフトバンク、新型iPhone SEの価格を公開 税込5万7600円から - Engadget 日本版
(auは4月18日現在まだ価格を公開していません)
ですので機種変更且つ一括で購入予定の人はApple公式のAppleオンラインから購入するのがいいでしょう。今iPhone6s以降の機種を使っている人は届いた端末に今まで使っていた端末に入っていたSIMカードを挿すだけです。6以前のモデルだとauとSoftBankのSIMは変更しないと電波掴まなかった気がします(確か)。挿してダメだったらキャリアショップ行って変更しましょう。
iPhoneSE(2020)の値段は税別
64GB 44,800円
128GB 49,800円
256GB 60,800円
となっています。
販売日はApple公式:24日、キャリアは20日予約開始27日販売開始です。
SIMフリー版のご購入はこちらから↓
ということでiPhoneの話でした。これで友人にいちいち説明せずにこのブログ送りつけるだけで済みます。
そういえば最近初めてはてなブログに星(?)をつける機能があることを知ったので良かったら押してください。下の星ボタンをクリック!
今日はこの辺で。ではでは。