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好きなことテキトーに書いていく日記

CIOのNovaPort QUADⅡを簡単に実機レビューする話。コンパクトで旅行に良いかも。

おはようございます。Syunです。

本日は、タイトルの通り、CIOのNovaPort QUAD2という充電器を簡単に実機レビューしたいと思います。(本当は7月上旬に書くはずが、時間が取れずだいぶ時間が空いてしまいました)

以前、このブログに書いたのですが、私は普段旅行する際2つのACアダプタを持ち歩いています。Type-Cが2ポートと、Type-Aが2ポートの計4ポートです。

この2つもコンパクトでいいのですが、もう1ポートだけUSB-Cがほしい、でもUSB-Aも1ポートは残しておきたい...、つまりCが3とAが1の4ポート充電器が欲しいと思った矢先、クラウドファンディングのMakuakeで良い感じのACアダプタを見つけました。おお、これはちょうど良いと応援(購入)し、3月にお金を払ってようやく7月に製品が届いたというワケ。

で、それが今回レビューするNovaPort QUAD2という充電器です。メーカーはCIOという最近頭角を現してきた日本のメーカー。

connectinternationalone.co.jp数年前まで「USB-PDの規格違反絶対許さないおじさん」をしていたので、AnkerかApple・Googleの公式充電器しか使っていなかったのですが、PDが普及した今ではまともなメーカーなら基本的に問題なく充電出来ると思いますし、CIOの製品を使ったことが無かったので、せっかくなので買ってみた次第です。

デザイン・サイズ

と言うことで、届いたので開封してデザインから見ていきます。

こういう、製品の事前販売的なクラウドファンディングを購入したのは初めてだったんですが、普通に通常販売パッケージで届くんですね。

と言うことで開封。

デザインは全体をエンボス加工されたプラスチックで覆われておりシンプル。高級感はあまりありませんが、無難で良いと思います。

クラウドファンディングでの購入だったので、実機を見ずに買ったのですが、思っていたより小さくて驚きました。手のひらに収まる程度で、旅行で持ち歩くのにちょうど良さそうです。4ポートあるだけに、重さは結構ずっしりしています。


サイズ感を分かりやすくするために、手元にあった小物と比べてみました。

左から、Apple 5W充電器(昔iPhoneに付いてたやつ)、Apple 12W充電器(昔iPadに付いてたやつ)、本製品、AirPods Pro(第一世代)、です。

サイズ的にはAirPods Proとほぼ同じくらいかなという感じ。公式の「卵大のサイズ」というのも頷けます。それにしてもこのサイズで4ポート67Wって、技術の進歩てホントすごいですね。昔は一番左の5W充電器でちびちび充電していたのに。
(5Wは発熱が少なくバッテリーに負荷かけないのでまだ就寝時に使ってますが)

手元にあったiPhoneとも比較してみました。
左がiPhone13miniで、右がiPhoneSE(第3世代)です。

SE3の半分以下に収まります。

ポート数は、私が理想とするType-C*3、Type-A*1です。そうそう、これこれ。この構成の充電器が欲しかったの!

写真を見て分かるように微妙に中の接地面が曲がっているポートがあるようですが、実際に充電しても問題はありませんでした。まあ、この程度なら許容範囲でしょう。

それよりもポートの中が紫なのがちょっと気になる…。細かいようですが黒か白にしてほしかった…。

底面には各種出力とマークが印刷されています。ポートの組み合わせによって出力が変わり、最大で全ポート合計67W出るようです。それにしてもこの組み合わせ覚えられる気がしない…(詳細は後述)。

コンセントは折りたためます。上部分の端が直角(丸く加工されていない)なのもグッドポイント。最近は壁や新幹線のコンセントに直で差し込むと端が丸まっているせいで抜けやすい充電器とかありますからね。

充電してみた

早速、机の上に転がっていたデバイスを充電してみました。

おお、なかなかスマート。1つのアダプタでいろんな端末を一気に4台充電できるというのは中々良いですね。CtoCケーブルはAmazonベーシックの短いやつを使っています。端子同士の間隔が狭いということも無く、ケーブルも干渉せずにさせました。

iPhoneもUSB-Cになったこのご時世とは言え、残念ながら世の中では未だにType-Aが使われてますし、microUSBの機器を充電することもたまにあるので、1ポート付いているのはありがたいです。

自動振り分け機能(公式HPから引用)

この充電器、最大67Wではあるんですが、各ポートが独立して出力値が決まっているわけでは無く、自動的に出力値が振り分けられるそうです。

それ、PDの規格上大丈夫なのかなぁ?という疑惑は置いておいて、上記の表に従っていくつか組み合わせを試してMacBookで給電電力を見てみました。

C1のみ

C1orC2とA1(MacBookはCで接続)


C1とC2とC3とA1(MacBookはC1か)

C1とC2とC3とA1(MacBookはC3)

こんな感じです。全部の組み合わせは確認してない(めんどくさいので)のですが、ざっと測ったところ、確かにそれなりに上手ーく自動で電力を振り分けてくれているようです。

ただし、組み合わせによっては、Cポートの中でも出力最大値が異なってしまう点は注意です。例えば、C1orC2とA1を接続すればC側は最大で45W出力できますが、C3とA1だと両方足して15Wと大幅に出力ダウン。PCなどでは出力が足りなくて充電できないかも知れません。

どうやらC1とC2、C3とA1で制御チップかなにかが分けられているようで適当に挿せば良い感じに充電してくれるわけではなさそうです。

全部の組み合わせを覚えるのは至難の業なので、「多く電力を必要とするものから順に差す」という方法が良いと思います。どういう組み合わせをしてもC1が必ず一番大きく出力されるので、PCやタブレット等、大きな出力を必要としそうなものは一番最初にC1に差し、同じようにC2にも次いで大きな出力が必要そうなデバイスを接続する。C3はUSB-Cの中でも一番出力が小さいので、小型のイヤホンとか、そこまで出力を必要としないものを差す。

と、まあ、こんな感じで注意して差す必要はありそうです。
また、差し順によってはいまいち上手く割り当てられないことが稀にありました。20Wくらい出るはずのスマホの給電が5Wになったり。その場合は一度コンセントから抜き差しすると、ちゃんと割り当てしなおされるようです。うーん、どういう制御しているんでしょうね、謎です。

また、公式として、瞬断がない(C3とA1の接続時にはありますが)事をアピールポイントとしているようです。USB PDの仕様として瞬断が起こるのは正しい動作なので別に自分としては気にならないのですが、消費者から今まで要望とかクレームがあったんですかね。

発熱はかなりある

これだけコンパクトとなると、やはり気になるのは発熱です。公式では発熱を抑えるような設計がされていると記述がありましたが、正直言ってめちゃくちゃ熱いです。これがこの充電器の最大かつ致命的な欠点だと思います。

1ポート、2ポートくらいでの使用であれば一般的なACアダプタ程度の発熱(40度くらい?)なのですが、3ポート繋ぐと手で持てないレベル、4ポート繋ぐと目玉焼きが焼けそうなレベルで熱くなります。かのSnapdragon 810や8 Gen 1を彷彿とさせる、いやそれ以上な発熱です。電熱線かって突っ込みたくなるレベルです。

ここまで熱くなると出力にも問題が出ないか心配になってくるところ。
そこで、各ポートがフル出力ができるように「MacBook + iPad + iPhone + Pixel(全て急速充電対応)」で4ポート埋めて充電してみたところ、30分ほどで3ポート目のUSB-Cと4ポート目のUSB-Aの出力が怪しくなってきました。電気が流れたり切れたりを繰り返してしまうように…。

手持ちのハンディファンで冷やしたり、コンセントから抜き差ししてみたところ正常に戻りましたが、長時間フルで出力でしていると動作に影響が出てくることがあるっぽいです。むむむ、なかなか厳しいなぁ。その後も何度かポートと接続する機器の組み合わせを変えてみましたが、65W最大で出力して数十分経つととどうも3と4ポートの出力が途切れ途切れになるようです※。C1とC2ポートは問題ないんですけどね…。

試しに、出力が小さくて済みそうな「モバイルバッテリー+Apple Watch+AirPods+WF-1000XM4(イヤホン)」の4つを繋いでみたところ(多分30Wくらい)、特に出力が不安定になることもなく、発熱もそこまで酷くはありませんでした。全てフル充電したスマホを4台接続しても、やはり発熱は控えめで出力も問題なくされていました。

どうやら、複数の端末で急速充電しようとすると発熱が酷く、厳しいみたいです。例えば、全部充電残量が10%のスマホを4台付けるとか。※無論、これが温度ではなく自動給電機能の誤作動という可能性はあるので、あくまで参考情報としてお願いします(それはそれで問題ですが)。

ただ、自分が普段旅行で持ち歩いているのはスマホ2台、イヤホン、 Apple Watch、一眼レフ、モバイルバッテリーとかなので、工夫すれば「全ポート出力MAXで超発熱!」みたいな状態は避けることはできそうです。例えば、スマホ1台・カメラ・Watch・イヤホンはNovaPort QUAD2で充電して、スマホの充電が終わったらもう一台の方に入れ替える、みたいな。まあ、何も考えずに差して問題なく充電できるってのが一番いいんですが……。

総称:便利だけど発熱には要注意

というわけで、まだ十数回程度しか使っていませんが、NovaPort QUAD2の使用感をまとめました。こういうコンパクトかつ多ポートのACアダプタが欲しかったので、ようやく理想と出会えた気がします。C3つA1つというポート構成も完璧!

…が、発熱(とそれに付随しているであろう出力の不安定さ)には少し課題を感じました。やっぱり小さくすればするほど発熱問題は出て来ちゃいますよねぇ…。QUAD2があるということは3もあると思うので、熱問題は今後頑張って改良してもらいたいと思います。思い切って外装を熱伝導率高い素材にしてヒートシンクみたいに凹凸つけて表面積を稼ぐとかどうですかね(色々な観点からして無理ですね)。

あと自動給電の仕組みもよくわからないのと、たまーにヘンテコな供給が行われることがあるので、そこらへんもどうにかなってくれれば嬉しいなと思います。ていうか、上から順番に40W、20W、12W、5Wで出力固定されているとかでも全然いいんですけど、それはそれで難しいんですかね。

まあ、少し難点はありつつも、私の用途だと特に充電に問題はなくコンパクトですごく便利なので、これからも使い続けようと思います。これで旅行の荷物がまた一つ小さくなりました。

以上、簡単ですがレビューでした。

 

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