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好きなことテキトーに書いていく日記

Windows版AppleMusicアプリを使ってみた話

おはようございます。Syunです。

忌々しい窓版iTunes、遂に解体……!

AppleMusic、便利

最近AppleMusicに加入しました。今まで中学生くらいの時から地道にCDやiTunesStoreで音楽データを買い続け、最近だとmoraでハイレゾ音源にまで手を出し、かなりの金額をデータにかけていたため、サブスクに入るとそれが全てパーになるのが嫌で加入していなかったという、まさに現状維持バイアスとコンコルド効果の塊みたいな人間だったのですが、試しに1ヶ月入ってみたところあまりにも便利すぎて今では毎日使っています。個別に音楽データを買うだァ?そんなん古い古い!現代人は黙ってサブスク一択!

で、一番気に入っているのは複数端末で同じプレイリストやライブラリを共有できる点で、インターネットにさえ繋がっていればログインさえすればどんな端末でも同じデータにアクセスできるってのは革命的ですね。なんせ、今までライブラリを端末ごとにコツコツコピーしていたもので……。

そんなこんなで、音楽を聴くときはもうAppleMusic無しでは生きられない身体になってしまったわけですが、ここで目の前に立ちはだかったのが、Windows版iTunes。

バグだらけのiTunes

ご存じの通り、数年前にmacOSのiTunesは解体され、今ではAppleMusic単体のアプリが後継として標準搭載されています。iPod時代から機能が足されに足され、もう何が何だか分からなくなっていたので解体されて正解だったと思います。動作も軽くバグも少なく快適です。

そして、この流れでWindows版も解体してくれ……と思って早数年、Appleが宿敵Microsoftに塩を送るわけはなく、Windows版iTunesは解体されずずっと提供され続けてきました。

Windows版iTunesの何がダメって、とにかくバグが多い。まともに動かない。「AppleはWindowsの実機を持っていないんじゃないか?」と疑いたくなるほどにはバグだらけでした。

パソコンによって起こるバグはそれぞれらしいのですが、自分の場合は「手持ちの音楽ファイルを再生できない」「再生できても早送りになる」「AppleMusicにアクセスできない」「iPhoneとの同期が途中で止まる」「Appleデバイスのソフトウェアのダウンロードが出来ない」「Appleデバイスの復元に失敗」「デバイスのバックアップに失敗」「固まってウンともスンとも反応しなくなる」「そもそも起動しない時多数」……などなど。挙げればキリが無いほどバグだらけでした。一言で言えばまともに使えたもんではないです。

まあ、この世の中にはいろんなハード構成のPCがあるので、全てでまともに動作するソフトウェアを作るのは至難の業でしょうし、Appleもそんなところにリソース割くほど暇じゃないんでしょう。

実際、ブラウザからもAppleMusicは一応使えることには使えます。ただし、あまり使い勝手はよくないので、iTunesをどうにかしてまともに使えるレベルにはして欲しい。

……と思っていたところに、Windows版AppleMusicアプリのプレビュー版がインストール可能になっているのを発見。以前から開発がされていたことは知っていましたが、インストール出来るようになっていたとはしらかなった。

www.microsoft.com今日は暇だったので、実際にインストールして、使い勝手を確かめてみました。

※「Apple Musicプレビュー」は開発途中のソフトウェアです。使用する際には不具合や予期しない動作がある場合があります。これは人柱になった日記ですので、AppleMusicを普段使いする人はおとなしくiTunesを継続利用することをお勧めします※

「Apple Music」のインストール

Windows版AppleMusicアプリはWindows Storeからインストールします。

このほかにも、同じくiTunesから解体され別アプリとなった「Appleデバイス」「Apple TV」がインストール出来るようになっていました。今度使ってみて、気が向いたら日記に書くかも知れません。


インストールのシステム要件は「Windows11 Ver22621.0以降」でした。まあWindows11機で最新のアップデートをかけていれば、使えるでしょう。

インストールが完了し、アプリを開こうとすると「プレビュー版なので動かないかもしれんがええんか?」という警告が出ます。そもそも元のiTunesがまともに動いていなかったんで、別に期待通り動かなくても文句はありません。


警告の通り、iTunesが開かなくなりました。まあ、普段から高確率で起動しなかったから別にいつも通りでしょ。

Apple Musicアプリは無事起動しました。


Apple Musicを使うには一度AppleIDでログインする必要があります。


左下のサインインメニューからサインインし、コンピュータを認証しました。ここら辺のUIはiTunesそっくりですね。流用してるのかしら。

使ってみた

デザインが今風に

パッと見た感想ですが、デザインが今風になりました。iTunesにはリッチデザイン(昔の立体的なUI)やフラットデザイン初期の立体感を捨て切れていないUI(iOS7とかにあった)が残っていましたが、それが一気にモダンなUIに変更されています。
これが視覚的に見やすいか・使いやすいかと聞かれると微妙なところですが、個人的にフラットなデザインは好きなので良い変更だと思います。Windows11のデザインが妙にmacOSっぽくなったのも相まって、他のソフトとの統一感があります。

また、名前からしてそうですが、Apple Musicのサービスが前面に押し出されるようになりました。iTunes Storeの表示はオプションになり(昔からだっけ?)、CDのリッピング設定は消えました(機能が残っているかは試していないので不明)。まあ、これも時代の流れなのでしょうが、ちょっと寂しい気持ちになりました。昔はな、レンタルCD屋とか友だちからCDを借りてきてデータをPCにコピーしていたんじゃぞ。

設定など

設定をいじってみます。


見た目がmacOSのAppleMusicアプリとうり二つなので、癖でマウスカーソルを画面上辺に寄せてメニューバーから設定をいじろうとしましたが、表示されず。どうやら設定は「AppleMusic」と書かれた右側にある「…」ボタンから行うようです。


これが設定メニューです。最近のAppleにありがちな表示ですね。

基本的にはiTunesで設定できた事と項目はほとんど変わっていません。後述しますが、Apple Musicのストリーミング・ダウンロード設定などが追加されています。

iTunes在りし日の「環境設定」

特筆するとすれば「Appleデバイスの管理」や「ローカルネットワークでのライブラリ共有」の項目が消えました。デバイスの管理は別アプリとして分離されたので分かるとして、ホームシェアリングやiTunesサーバは廃止されたんですかね?まあ、Apple Musicの加入者を前提としたアプリなら全く不要な機能なので要らないと言えば確かに要りませんが、以前の僕のように購入したデータだけで音楽を聴いている人には少し不便になったような気がしなくもなく。

なお、ライブラリを保存するメディアフォルダのディレクトリはデフォルトで「C\Users\user\iTunes\iTunes Media」となっており、iTunes時代から変更はありません。これによりAppleMusicをインストールするだけでiTunesのデータが読み込めるようになっているようです。良かった、「Apple Music」みたいな新規フォルダ作成する設定じゃなくて。

なぜか時間がかかりましたが、プレイリストや取り込んだ音源なども含めて全て問題なく読み込んでくれました。iTunesだと何故かたまに消えることがあった個別に自分で設定したアルバムアートワークもそのまま引き継がれていました。素晴らしい。

再生に問題はなし。ミニプレーヤーは……?

とりあえず、自分が持っている音源やAppleMusicでのストリーミングを行っていましたが再生に問題はなし。ループや一時停止などもちゃんと機能します。そもそも機能しなかったiTunesの方がおかしい。

ただし、僕が触った限りiTunesにあった「ミニプレーヤー」機能が見当たりませんでした。iTunesを最小化しても最前に小さくプレーヤーを表示して操作できる地味だけど便利な機能だったんですが、廃止……?

こんな感じで、再生バーのアートワークをクリックすればミニプレーヤーを出せたんですけどね(もっと小さくも出来る)。まだプレビュー版なので、正式版には搭載してくれることを願いましょう。


また、タスクバーのプレビューの下に一時停止ボタンが表示されなくなっていました。これも地味に多用してたからもう一回実装していただけませんか……?

ハイレゾロスレス対応。ドルビーは無し?

iTunesでは対応していなかった(確か)、ロスレス音源およびハイレゾロスレス音源のストリーミングに対応しました。

設定の再生メニューから「ロスレスオーディオ」をオンにし、ストリーミングとダウンロードを「ハイレゾロスレス」にすることで、対応音源が高ビットレートで再生できます。

ただし、PC及び再生するヘッドフォンなりスピーカーがハイレゾ対応していないと意味が無いので注意が必要です。また、Bluetoothの場合、Windowsは標準ではLDAC等のハイレゾ対応コーデックに対応していないので再生してもせいぜいCDレベルの音になるはずです。

ここら辺はAppleの公式が詳しいです。まあ大雑把に言うと「専用の機器を用意しないと聴けないしあんまり違いは分からないと思うけど、オタクがうるさいから一応選択肢として用意してやんよ」と書いてます(超雑解釈)。

対応曲には「ロスレス」もしくは「ハイレゾロスレス」と表示がされます。ダウンロードしたところHLSファイルで落ちてきたのでビットレート等が閲覧できませんでしたが、ファイルのサイズからして多分ちゃんとハイレゾでしょう。


また、自身が持っているハイレゾ音源をアプリに読み込ませ、クラウドにアップロードする(勝手にされる)ことも可能です(※iTunes時代から出来た)。これにより自身のハイレゾ音源を全端末に共有できます。

ただし、ハイレゾ音源の標準的なフォーマットであるFlacファイルは相変わらず受け付けてくれませんので、ALACもしくは非圧縮フォーマットにフリーソフトなり何かを使って変換する必要があります。これでFlac音源をそのまま読み込んでくれたら最強なんですが、永遠にそんな日は来ないでしょうね。独自規格(※オープンソース化済)やめちくり~。

ていうか日本での「ハイレゾ」はFlacもしくはWAVファイルじゃないと呼称してはいけないような気がしたのですが、良いんですかね。まあ細かいところは良いか。

とりあえず、場合によっては音質の良い音楽が聴けるって事です。

また、Dolbyの設定及びストリーミング音源は見当たりませんでした。パソコン側の問題なのかアプリが対応していないのかは不明です。自分はDolby好きじゃないので別に良いんですけど、好きな人は要注意かも。

バグは多い……が、概ね使える

まあ、基本的な所はこんなもんですかね。

で、肝心のバグですが、確かにそれなりにあります。ただし、iTunesと比べると致命的なバグはほとんど無く、使用する上で困るような不具合にはほとんど遭遇していません。

自分が使っていて遭遇した不具合は
「数十秒固まる」
「設定を変更するとまれに落ちる」
「ストリーミングの音源がたまにプツプツする(再起動で直る)」
「プレイリストの読み込みが若干遅い」
くらいです。

概ね我慢できるというか、iTunesと比べれば全然可愛いバグばっかりです。なんで開発途中のソフトの方が現行ソフトよりバグが少ないんですか……?

公開が待ち遠しい

という感じでちょっと短いですが今日は終わりです。

少し寂しい気もしますが、長年放置されてきたWindows版iTunesがついに解体されたのは利用者として大変ありがたいので歓迎したいと思います。今のところまともに使えてますしね。

まだプレビュー版で機能も少ないでしょうから、欲を言えば正式版にはミニプレーヤーを復活実装していただけるとありがたいんですが……どうでしょうか。Appleの中の人、どうかお願いします。

なお、冒頭にも書きましたが、これはあくまで開発中のソフトウェアであり、不安定だったり期待された動作をしない可能性があります。これのブログを参考にしてしインストールし、何か損失などが起こった場合でも当ブログ及び筆者は一切の責任を負わないのでご了承ください。

 

同じくiTunesから解体・分離させられた「Appleデバイス」というアプリも使用してみたので、気が向いたら日記に書こうと思います。そんじゃ今日はこの辺で。ではでは。

 

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