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Windows版「Apple デバイス」アプリでiPhoneの同期や復元を試した話

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先日、Windows版のAppleMusicアプリの話を書いたんですが、↓

unibelpost.com今日はその続きというか、おまけみたいな話です。まだ読んでいない人は読んでね。

iTunesのデバイス管理機能が独立

この前の日記に書いた通り、あの悪名高きWindows iTunesが遂に解体され、3つのアプリになりました。

そのうちの一つが「Apple デバイス」です。

www.microsoft.comこのアプリは従来のiTunesに搭載されていた、Appleデバイスの管理及びデータの同期・バックアップのみを行うためのソフトウェアで、現在はプレビュー版として提供されています。

iTunesStoreやCDからのリッピングでパソコンに保存している音楽や映像データをiPod・iTunesに転送する機能が主ですが、最近だともう必要としている人はそこまで多くなさそう。サブスクでなんでもストリーミングしてしまう時代なので、わざわざパソコンからデータを移動するなんて手間過ぎますぎて誰もやらないでしょう。でもApple Musicが始まるまではみんなやってましたよね。たった8年くらい前なのにすごく昔に感じる……。いや、8年は十分昔か……?

また、iPhoneやiPadのソフトウェアのアップデートやデータのバックアップ機能もiTunesから引き続いてサポートしています。まあ、これもあまり一般の人には関係ないでしょう。今時iOSをiTunes経由でアップデートする人なんて見たことがないし、バックアップもiCloudで行うのが一般的且つデフォルトです。

むしろ一番出番があるシュチュエーションは「デバイスの復元」機能を使うときじゃないですかね。iPhoneなどのOSが何らかの拍子で壊れた場合、Appleデバイスは公式で(Android風に言うと)ROMの焼き直しが出来るようになっています。たまーに「朝起きたらiPhoneがリカバリーモードになっててウンともスンとも言わない」という話に遭遇するので、ユーザの多いWindowsでもAppleデバイスの復元が行える環境は大切だと思います。ちなみに僕は毎年9月にiOSのナンバリングが上がった際にOSの復元をするようにしています。その方が挙動が安定する気がするので。

ただ、従来のiTunesは動作が不安定で同期や復元が上手くいかないことがありました。むしろ上手くいかない方が普通でした。なのでAppleが本腰を入れてiTunesを解体してくれたのは大変ありがたいです。

前置きが長くなりましたが。今日は「Appleデバイス」アプリの機能と動作を一通り確認してみたので、暇つぶしに以下に書いて置きます。

※「Apple デバイスプレビュー」は開発途中のソフトウェアです。使用する際には不具合や予期しない動作がある場合があります。これは人柱になった日記ですので、同期や復元機能を普段使いする人はおとなしくiTunesを継続利用することをお勧めします※

インストール

まずインストールをします。

以下のURLからMicrosoft Storeに飛び、インストールボタンを押します。インストールと同時に従来のiTunesは起動しなくなるので要注意です。

www.microsoft.comインストール要件はApple Musicと同じくWindows11以降です。10では動かないので、おとなしくiTunesでも使っていてください。

Apple Musicアプリと同じように「開発途中だから期待すんなよ(意訳)」という警告画面が出ます。

インストールできました。

シンプル過ぎるデザイン

デザインは非常にシンプルです。何も弄れる場所がありません。

「設定」と書かれている項目をクリックしてみると、上記の画面になりました。「謝辞」と「プライバシーポリシー」くらいしかなく、設定できる項目は皆無です。シンプルすぎる。

「デバイス」と書かれている場所はAppleデバイスを接続しないとクリックしても何も表示されません。

左上のハンバーガーメニューっぽい三の表示はメニューの最小化なので、マジで何も弄れません。

接続して同期

iTunesの後継ソフトなので、まずは同期機能を試してみることにしました。iPhoneをパソコンにLightning端子で物理接続します。

無事読み込んで、iPhoneの管理画面が表示されました。

デザインはmacOSのFinderでAppleデバイスを管理する際のUIに非常に似ています。管理項目もiTunes時代に存在したものとほぼ同じです。


「ミュージック」や「映画」のタブから同期するコンテンツを選択し、右下の「同期」ボタンを押すことでiPhoneにデータを転送する事が出来ました。もはや誰も使っていないであろう、写真やファイルを転送する機能も健在です。


なお、AppleMusicの「クラウドミュージックライブラリ」及び「iCloud写真」を有効にしている場合はミュージックもしくは写真の同期が出来ません。まあ上位互換みたいなもんですからね。でもクラウドミュージックライブラリはバグが多いんですよね。上手くMacやiPadでクラウド同期出来なくて困ってます。

リカバリーモードからOSを復元してみた

前述の通り、Appleデバイスアプリには同期以外に、デバイスの復元という大切な役目があります。バックアップデータやOSを入れ直す機能ですね。これも試してみます。

今回は数年使ってきて挙動がおかしくなってきたiPad Pro 11インチ(第1世代)をリカバリーモードにして、デバイスの復元を試してみました。最新のiPadOSのクリーンインストールみたいなモノです。別に一般の人はやる必要はありません。良い機会だったので面白半分にやってみただけです。

リカバリーモードにして接続したら、しっかり認識し復元画面が出てきました。復元を選択します。

なお、「アップデート」を選べばOSのアップデートを試してくれます。この場合は中身のデータがなくならずに問題が解決することも多いです。突如リカバリーモードになって困っている人などはこちらを選んだ方が良いでしょう。

復元は完全にOSを入れ直す作業なのでデータは吹っ飛びます。あくまでソフトウェアの不調を治す最終手段と思っておいた方が良いです。

iPadOSのダウンロードが始まりました。右上に表示されていたiTunesと異なり、下のストレージバー(?)みたいな所にダウンロード状況が表示されています。Finderと同じUIですね。

ダウンロードが終わるとソフトウェアの展開とiPadへの転送が行われます。

放置していれば数回起動を繰り返して、iPadが復元されます。最新OSがインストールされてまっさらな状態で起動するので、初期設定もしくはバックアップからの復元が必要です。

iPodも扱える

「Appleデバイス」はつい先日、つまり2023年に公開されたソフトですが、すでに終売して時間が経っているiPodを接続したらどうなるか試してみました。普通だったら最新ソフトウェアにわざわざ製品サポートを打ち切ったデバイスの管理機能など入れないような気もしますが……

ずいぶん前に興味本位で128GBに改造して放置していたiPod miniを接続してみたら、ドライバのインストールダイアログが出ました。どうやらiTunesに入っていたiPod用のドライバを別でインストールしてくれるようです。

ドライバのインストールが終わると、なんと他のApple製品と同じように管理画面が表示されました。ちゃんとソフトウェアの更新・復元や音楽の同期を行えます。

左上のiPodピクトグラムはClassicになっています。クイックホイール形はみんなこれなのかな?

それにしても、Appleさんマジですごい。このiPod miniが発売されたの2005年だよ?2023年のソフトで平然とサポートしているの頭おかしい(褒め言葉)。あの初代iPhoneよりも前に発売された製品なわけで、もうユーザもほとんどいないはずなのにわざわざUIまで最適化して同期機能を実装してくれているのには頭が下がります。
Googleなんて数年前の製品だってサポート打ち切って文鎮化させるときあるのに……。

バグはある

こんな感じで同期・復元と、大体の機能を試し終わりました。一応述べておきますが、やはりバグはあります。

自分が遭遇した例では、上の画像のように一度iPadの復元に失敗しました。エラーコード4010は公式サイトに書いていなかったので詳細な原因は分かりませんが、データは消えなかったので上手くソフトウェアを転送出来なかったとかでしょうか?

また、2台のWindowsPCにインストールしてみましたが、片方はデバイスを認識しませんでした。このパソコンはiTunes時代から上手くデバイスの認識が出来ていなかったのでドライバに問題があるような気がします。今度関連ソフトウェアをまっさらに削除して再挑戦したいと思います。

ただし、ざっと使った感じそれ以外にバグらしきバグに出会いませんでした。優秀。iTunes時代とはえらい違いです。まだ開発版ですし、上記のバグもこれから改善されることに期待します。

まとめ:シンプルで使いやすい

ざっと使ってみた感想ですが、非常に使いやすいなと感じました。

全体的にデザインがシンプルで、機能が最小限に抑えられているため直感的に扱える上、動作も比較的安定しています。サブスクが普及した今ではデータの転送に使う人はあまりいないでしょうが、デバイスのバックアップやリカバリー等で使う際には非常に扱いやすく便利です。

また、古いiPodも扱えるのには驚嘆しました。miniが扱えたので、おそらくClassicやnanoも扱えると思います(shuffleはどうかな……?)。こういうAppleの古い製品を見捨てないソフト作りはすごいですよね。他のIT企業には爪の垢を煎じて飲んでいただきたいものです。

まだプレビュー版との事ですが、動作も比較的安定しているので、一般公開が楽しみです。

書くことが少なかったので今日は短めになっちゃいましたが、今日はこの辺で失礼します。ではでは。

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