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好きなことテキトーに書いていく日記

【良コスパ】JAPANNEXTの四辺フレームレス4Kモニターをレビューする話("JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSP")

おはようございます。Syunです。

4Kモニターを選ぶ

この10年くらい、家にいるときはもっぱら自作PCを使っています。父親のお古を譲り受け毎年いろいろなパーツを入れ替えてきた結果、遂に先日全ての部品が交換済み、つまりテセウスの船となりました。そんなことはどうでも良いのですが、パーツにお金をかける一方で「別に困ってないから買わなくていいや」と、ディスプレイは8年間ほどFHDの極々一般的な製品を使っていました。

しかし、最近は4Kディスプレイが主流になってきましたし、24インチのモニターでは少し画面が小さく、さすがにそろそろ買い換えようかと色々ディスプレイの基礎知識や製品をGoogleで調べて勉強。最初は「どうせまた10年弱は使うんだろうから、値段は高くても良いやつを……。一眼で撮影した写真を現像するからなるべく色味もsRGB準拠の良いやつ」と思っていたのですが、

先日、眼科に行ったらまさかの目の色覚がsRBG準拠ではないことが発覚。確かにねー、子どもの時から「左目の方が若干色が濃く見えるなー」とは思ってたんですよね。錯覚だと思ってたけど本当だったとは……。

これにより「色味が正しい」という条件は消え失せ(どうせ見れないし)、求めるスペックは以下のようになりました。

要求スペック

・4K、60p
・27インチ以上
・IPS
・モニターアームに付けられる
・Type-Cで画面出力が出来る
・四辺フレームレスである

最近はゲーミング用として144Hzもある製品もあるようですが、別に激しく動くアクションゲームなどはプレイする予定はないので60pで十分。Amazonや秋葉原でたまに見る激安4Kモニターは大概がVAパネルなので、IPSという条件で激安の怪しい製品は弾けました。

また将来モニターアームに取り付けたいと思っているのでVESA規格対応は必須。まあ、まともな製品なら対応してます。

問題は下から2つ。ここで一気に当てはまる製品が少なくなりました。まずType-C(DisplayPort Alt Mode)で入力が出来ること。これは自作PCの他にMacBook Airも接続したいからで、HDMIへの変換アダプターや別途電力ケーブル等を接続せず、ケーブル1本で完結したほうが便利なため、条件として加えました。調べたところ、もうMacBookや薄型ラップトップがType-Cを積んでからもう数年は経つのに、意外と対応機種は少なかったです。

そしてもっと少ないのが「四辺フレームレスである」という条件。これはモニターアームを用いて画面を縦向きに置きたいからです。世の中「フレームレス」と謳うディスプレイは数多く存在するのですが、その多くが「3辺(上・左右)のフレームが細い」というだけで、下部フレームだけは分厚く会社ロゴが入っていたりするんですよね。確かに横向きに使う分には気にならないと思いますが、縦にすると左右が対称ではなく非常にアンバランスなんですよね。だからそこまで細くなくても良いから、四辺のベゼルがほぼ同じ厚さのモデルが良い……と言うわけです。
これが本当に少なくて、ここまで来るともはや片手で数えられるくらいしか無くなってしまいました。

その片手で数えた中で、財布的に手が届いて使いやすそうだなと思ったのが、DellのU2723QX(直販での型番はU2723Q)。

これは探していた当時(2月)、条件に当てはまった中で一番安く、なおかつ性能も申し分なさそうなモデルでした。しかしお値段7万円弱。ウーン高い……。この他に条件に当てはまって手が届きそうだったのはEIZOのFlexScan(27インチ)。

こちらも10万円前後。

さすがにポンと出せるような金額ではなく、6万円前後まで値段が下がるのを待つことにしました。そもそも四辺フレームレス仕様の製品はハイエンド群にしか存在していなかったためどうしても価格は高くなるようです。いや別に安いパネルでもいいから、とにかくType-Cで四辺フレームレスのディスプレイをおくれよ……。

条件完全一致の製品が発売

……と、思っていたところ、まさに条件に合致する製品が新発売されたとのニュースを見ました。

pc.watch.impress.co.jpお値段はなんと4万円弱。これはピッタリではないか……という事で、実店舗で動作を確認した後、購入。それがJAPANNEXTの「JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSP」という製品です。前置きが長くなりましたが、今回はその開封とレビューを書いていこうと思います。

 

JAPANNEXTという怪しさ

今回購入したのはJAPANNEXT「JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSP」という4Kディスプレーです。製品の紹介は後でするとして、これを読んでいる10人に4人くらいは「聞いたことない怪しいメーカーだな」と思っていると思います。

はい、確かに僕も怪しいと思いました。

そもそも、社名にJAPANを打ち出していてまともな会社に出会ったことがありません。大抵は某お隣の国の人が「安心安全の日本製アルヨ(中身は中華製)」と消費者を騙すために使う言葉です。JAPANって。だからJAPANNEXTの社名を初めて聞いた(もう数年前ですが)時は怪しいなと思いました。

千葉:大型4K曲面液晶開発 ベッカー・サムエルさん:地域ニュース : 読売新聞

ただ、メディアの記事とかを読む限りどうやらまともな日本企業っぽい。社長は日本が好きで留学してきてそのまま住んでるフランス人の方で、日本の物作りへの憧れからジャパンと名付けたそうな。ふーん。

ネットに転がっているレビューや製品紹介などを見てもコスパが良いという評判で、詐欺とかそういう感じはしませんでした。悪徳中華企業にはアリエクに転がってそうな安物に自社のロゴだけ貼り付けて高値で転売する……みたいな事案もよく見かけますが、JAPANNEXTは自社でしっかり設計なども行っているそうです。ふーん、まともじゃん。
そんな感じで、製品の品質はともかく、会社には怪しい点はなかったので買ってみました。

なお、天下のH2OリテイリングがJAPANNEXTのディスプレイを大量導入したという話を聞いたのも少し信頼に寄与しました。阪急が買ってんなら大丈夫だろうという謎の信頼。

ちなみに、ディスプレイを製造販売している会社ですが、「ジャパンディスプレイ(JDI)」とは全く関係のない別会社です。JDIの方がヤバい企業です。ちなみに僕JDIの株持ってます。50円を切った時「もう底値かな~」と思って買ってみたら、なんとそこからさらに下がり今は39円になってしまいました。

買ってみた

さすがに買う前に実機は見ておきたいと言うことで、秋葉原の量販店をウロウロしてみたところ、ビックカメラAkibaに展示されていました。

ちゃんとMacBookとつなげるか試したかったので、USB4ケーブル(高いやつ)を持参して店員さんに声をかけたところ、快く動作確認をさせていただきました。映りや色味も問題なし。やはり四辺フレームレスはこれかEIZOのモデルしか売っていませんでした。

即日在庫があるという話でしたが、Amazonの方が安かったので悩んでいたところ、1,000円ほど値引きをしていただきました。ポイント還元を考えると価格コムと比較してもビックカメラの方が安かったので、その場で購入しました。

また、メーカー保証期間が1年だけと少し不安だったので、3年の延長保証も付けました。商品の5%の保証金で、自然故障だけでなく破損などでの修理代も全て保証してくれるという、なかなか良心的な保証内容。

会計は本体価格が39,800円。
そこに保証金(1990円)を引いたポイント還元が1990円分あり、
実質 37,810円。

4Kの四辺フレームレスディスプレイがこの値段では非常に安いのでは……?

開封・デザイン

ということで早速開封します。27インチのパネルが入っているので当たり前ですが、箱はかなり大きいです。

中身はしっかりと発泡スチロールで保護されていました。

こちらがスタンドと周辺機器類です。

で、こちらがパネル。
箱の素材こそ安物感はあるものの、全てしっかりと梱包されていました。

説明書と保証書もしっかり入っています。

説明書は必要な事が日本語で簡潔に述べてあります。文法がおかしな点や中華フォントなどは見当たらず、ちゃんと日本で書かれたもののようです。まあ日本企業だから当たり前ですが。

パネルのデザイン

こちらがパネルになります。特に傷などもなく、品質も大丈夫そうです。
四辺フレームレスなので正面にブランドや企業名はありません。シンプルで良いと思います。

こちらが裏面。
企業名、VESAマウント部分、謎の発光部分、スピーカー穴等があります。

左右にはLEDライトが一文字に引かれており、周りには謎の意匠が施されています。

このライト、レインボーに光ります。
そこまで目立つものじゃないし、使ってると見えないので別にどうでもいいっちゃいいんですが、こういう加工せずにその分値段下げてくれよと思わなくもないです。

電源ボタン及びOSDの操作ボタンは正面右側にあります。極々一般的なボタンって感じです。 

下部には入力端子があります。

左から、HDMI,DisplayPort,Type-C,USB-B,USB-A1,USB-A2,イヤホンジャック,電源、です。USBポートが2.0なのは残念ですが、Type-CだけではなくHDMIやDPももちろん付いています。3デバイス接続が出来るので便利です(詳しくは後述)。

組み立ててみた

当然このままでは使えないので、スタンドを取り付けます。

コレがスタンドです。値段の割にはしっかりとしています。

取り付けと言ってもたいした事でもなく、付属のネジでVESA部分にスタンドをネジ止めし、 

土台部分に差し込んで、それを裏からネジ止めして終わりです。サルでも出来ます。

ネジ止めだけですが、特に傾きやガタつきもなく、しっかり立ちました。

付属品

付属品について紹介します。

こちらが付属品です。

ディスプレイ本体は電源内蔵ではないため、ノートパソコン用のと同じようなACアダプタが付いてきます。

電源ケーブルはいわゆるミッキー。ディスプレイ側は細ピンで、なんかラップトップ用の他社製アダプタも流用できそうな気がしますが、24V-4.0Aという聞いたことない出力なので無理でしょう。

USB Type-Cケーブルも付属しています。これで画面出力が出来るためDisplayPort Alt Mode対応ケーブルと思われます。通信速度は多分USB3.2Gen1(5Gbps)です。買うと意外と高いやつですね。付属してくれるのは嬉しい。

HDMIケーブルとUSB Type-B to Aケーブルです。HDMIは4K60p HDR対応なのでおそらく2.0ケーブルです。コレも買うと意外と高い。
で、久しぶりに見かけたType-Bのケーブルはディスプレイのハブ機能を使うためのモノです。

使ってみた

それでは実際に使ってみます。背面にACアダプタから電源を入れたら会社ロゴが表示され、待機モードに入りました。後から入力端子にケーブルを挿しても認識する模様。

スペック表

商品名、型番 JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSP
液晶パネル パネル種類 IPS系
サイズ 27インチ
輝度 400cd/m2
コントラスト 1300:1
解像度 3840x2160
アスペクト比 16:9
応答速度(最大) 5ms(OD)
表面処理 非光沢
表示色 10.7億色 sRGB99% DCI-P3 95%
機能 FreeSync YES
ブルーライト軽減モード YES
HDR10 YES
信号入力コネクタ DP 1.2 3840x2160@60Hz
及び表示可能最大解像度 HDMI 2.0 3840x2160@60Hz
  Type-C(USB-C) 3840x2160@60Hz (最大65W給電)
音声 イヤホン出力 YES
スピーカー 2Wx2

まずは公式サイトから重要そうな公称スペックだけ切り抜いて貼っておきます。

Type-CでMacBookと接続

最初にMacBook Airを用いて、USB-Cケーブル一本で出力をしてみました。

MacBookのUSB-CコネクタからディスプレイのCコネクタを付属ケーブルで繋いだところ、特に何の操作をせずとも映像が出力されました。ええやん。

ドライバなどは不要で、Mac側に認識されていました。カラープロファイルやリフレッシュレート、HDRなどはOS側から操作できるようになっており、便利です。後述の通りOSDが使いにくいのも相まって。

前述の通り、私はあまり目が良くないので発色などに関して確かなことは言えませんが、普通にウェブページや動画などを再生しても色味におかしな点は見当たりませんでした。よほどしっかりとした正しい発色を求める人でなければ、映像の品質は気にならないかと。

また、Type-Cで接続した際は同時にノートパソコンが65Wで充電される仕様になっています。MacBookにも65W流れているのを確認しました。仕様上はUSB PDを使ってるんですかね?60Wならともかく、65Wっていう微妙な数値はあまり聞いたことがないのですが。

ディスプレイはUSBハブ機能も兼ねていて、Type-Cで接続すると自動的にUSB-Aコネクタに刺さった周辺機器などを認識します。マウスやキーボード等に便利そうです。ただ、USB2.0なのが惜しいですね。5Gbps対応だったら有線LANアダプタとか外付けSSDなどを挿せてもっと便利だと思いました。
ちなみにMacが認識した「Terminus Technology Inc.」という会社はUSBハブのコントローラ製造元の会社のようです。

とりあえず、Type-Cでの接続はケーブルを挿すだけで全て完結することが確認できました。4万円弱のディスプレイにしては大変便利です。

HDMI/DisplayPortでWindowsと接続

今度はHDMIとDisplayPortで自作のWindows機と繋いでみました。

こちらも専用ドライバなしで認識し、4K60pで出力できています。Windowsの設定から見ると「明るさ極限」が560ニットと表示されていて、公称の400より何故か高いです。

パソコンによりますが、私はRadeonを使っているのでAMDの公式ドライバーからDisplayの設定を行いました。Macより細かい設定を弄れます。

また、AMDのFreeSyncに対応しているため、多少はRadeonとの相性は良いかも知れません。まあゲームなどを行わないのであればあまり必要ない機能ですが。

画面が大きいおかげでいろんなコンテンツを表示できるので非常に便利ですね。

そんなわけで、私の買った個体ではHDMI/DisplayPortの挙動も問題ありませんでした。

ディスプレイの性能

全体的に綺麗には見えるのですが、一応グレーの画像を表示して色ムラや光漏れをチェックしてみました。

ウーン、端っこの方が若干暗ーく見えなくもないですが、正直私の目では分かりません。色味も特に違和感を感じることはなく、パネルの品質も比較的まともではないでしょうか。

良いところ

そんな感じでとりあえず製品の紹介は終わりです。次は一週間ほど使ってみて、便利だなと感じたことを書いていきます。

まともに使える液晶

非常にレベルの低い話な気もしますが、オフィス用途としてまともに映像を出力できる点がまず評価ポイントだなと思いました。

巷では「いくらIPSだろうと安物はまともに映らない」だの「公称スペックとの乖離が激しい」だの色々と良くない噂を聞いていたので使うまでは戦々恐々としていたのですが、使ってみると案外まとも。

ちゃんと4K映像を繊細に出力できていますし、フレームレートもしっかり60で動いています。何しろ8年もFHDで生きてきたので、4倍(縦横各2倍)の画質の綺麗さに圧倒されました。

色味に関しても若干赤強めかな~という気がしなくはないものの(信用しないでください)、Wordやウェブ閲覧などのオフィス用途だと特に問題ないと感じています。
クリエイティブな作業や、フレームレートが120ではないのでゲーム用途には向かないかもしれませんが、大多数の人はこれで十分な気がします。

USBハブ(KVM機能)

先ほども述べたように、USB2.0のAポートが2つ付いています。無くてはならないって訳でもないんですが、あったら使うかなくらいの便利さです。KVM機能と言うそうです。

今まで複数のデバイスを使い分ける場合、毎回キーボードを繋ぎ直したりする必要があったのですが、ディスプレイの背面に接続したおかげで、モニターに接続している複数のデバイスで1つのキーボードを共有できるようになりました。また、先日購入したウェブカメラも付けています。これも接続し直す必要が無くて便利です。

ただし、HDMI/DisplayPortの場合は、映像ケーブルとは別にUSB Type-Bケーブルをパソコンに挿す必要があるのでちょっと面倒ではあります。まあ仕様上仕方ないですが。また、HDMIとDisplayPortの両方にパソコンをつなげていてもディスプレイ側のB端子は1つしかないので、USBハブに接続できるのはどちらか一方だけです。

使いやすいスタンド

先ほども載せたスタンドですが、これ、安物の割にはしっかりしていて使いやすいです。

安物ディスプレイは高さや角度が固定だったりすることが多いのですが、これは高さだけでなく縦横のピボット、上下左右への角度も調整できます。しかもディスプレイが軽いためか、かなり小さな力で調節が可能です。イスや机の高さに合わせてモニターも微調整できるので気に入りました。

四辺フレームレス

そしてこのディスプレイ最大の魅力と言っても良い四辺フレームレス。やはり最高です。

四方のベゼルが実測7mmで統一されており、見た目が本当にスタイリッシュでかっこいいです。しかも思っていたとおり、縦表示にしても左右のベゼルが対称になるので違和感がありません。もう少し作業領域が欲しくなったら同じ商品を買い足して並べるのも良いかも知れません。

四辺フレームレスを求めたら7万円は下らないという市場に、4万円でこのデザインの製品を出してきてくれたのは本当に素晴らしい。

悪いところ

次に「ここが微妙だな」と感じたところを挙げていきます。

おまけ程度のスピーカー

何のためか分かりませんが、一応スピーカーが付いています。ただし、音質はイマイチというか、正直悪いです。


低音が徹底して出ていない印象で、音楽を聴くと甲高い音しか聞こえなくなります。別に聞くに堪えないレベルではないのですが、あえては聞きたくないというか、音楽や映画などには全くを持って向いていません。テレビ電話での相手の声などの元から音質が悪い音を流す程度だったら、まあ使えるんじゃないですかね。

ここらへんは価格相応というか、あくまでも“おまけ”レベルで期待はしない方が良いと思います。

使いにくいOSD

OSD、つまりディスプレイ自体の設定メニューが非常に使いづらいです。

まず操作が分かりにくい。メニュー表示ボタンがEnterを兼ねていたり、ボタン配置は横向きの左右なのにメニュー自体は縦に選択が動くとか、微妙に直感的でない操作が多く慣れるまでに時間がかかります。

そんでもって、HDMIの接続時は弄れない項目があったり、でもType-Cで設定するとHDMIにしてもそれが引き継がれたりなど、出来たり出来なかったりがあってよく分かりません。

また、3デバイスを切り替える際は入力ソースを「HDMI/DisplayPort/Type-C」から選ぶのですが、その時の選択が例え出力がなくなっても継続されます。つまりHDMIとType-Cの入力があり、ソースをCにしていた場合、C端子の接続がなくなってもHDMIに切り替わることなく永遠にCの接続を待機し続けます。で、OSDは映像が出力されている時にしか表示できないので、HDMIに切り替えたい場合にはもう一度Type-Cで映像を出力しOSDを操作するかディスプレイの再起動しか方法はないのです。これ細かいですが面倒な仕様です。

まあ別にOSDなんて頻繁にいじるわけではないしバグや不具合があるわけでもないので、我慢できると言えば我慢できるんですが、もうちょっと使い勝手の良い仕様にして欲しいなと。

保証が1年

製品の質に対してここまで低価格なのはやはり企業努力と言う名のコストカットがあるからでしょうが、その最たるものがサポートの簡素化だと感じました。この製品は保証が1年しかありません。まあ普通のパソコン周辺機器ならそのくらいだと思いますが、ミドル~ハイエンドに分類されるお高めの4Kモニターには無輝点(ドット抜け)やホワイトスポットなどを含めて3~5年は保証してくれるメーカーが多いです。

それに対してこの製品は1年のみの保証。

また、マニュアルを読む限り、画面のムラやドット抜けは製品の仕様としている(保証対象ではない)ようです。従って、購入してムラやドット抜けが気になってもサポートは特に何もしない、ということらしい。

まあ世の中一般的にコスパが良いと言われる製品は大概そんなもんなので別にそこら辺は分かった上で自分は買いましたが、気になる人は買わない方が良いでしょう。そういうサポートがないからこその値段です。

自分のようにメーカー以外の量販店が提供している保証などに加入するのも一つの手です。Amazonだったら5年の保証が3250円だそうで。

作りが若干甘い

最後にちょっとだけ気になった点を一つ。それが外装の作りが甘いという点。

先ほど載せた写真。拡大してよく見ると、ディスプレイ下部の外装が若干盛り上がっているように見えると思います。他の部分は大丈夫なのですが、この部分だけじゃーっかん歪んでいて、よくよく観察すると気になります。普通に使っている分には目が行かないので使用に問題はないのですが、こういう所が低価格の弊害かなーと思いました。まあ妥協妥協。

まあこんな所にいちいちクレーム付けるような人は安物買わない方が良いです。

名前が分かりにくい

これが一番声を大にして言いたい悪いところなんですが、本当に名前が悪いです。

「JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSP」ってただの型番じゃん。まともなブランド名や名前を付けましょうよ。例えば量販店に行ってこのモニターが欲しいときなんて言えば良いんでしょうか。知り合いに口で商品の名前を伝えるときに「この前さ、じぇーえぬにーななあいぴーえす……、を買ってさ」と伝えるわけにもいきません。iPhoneのことを「MLJK3J/A」と呼ぶ人はいないでしょう。

いくらコスパの良い製品だとしても、適切な呼称が無ければ記憶に残らないし、他人へ伝えづらく、売れないと思います。最近はAISAS(だっけ?)の時代ですし、特にJAPANNEXTみたいなインターネットでマーケティングを行っている企業が「検索しにくく共有しにくい」製品を作っているのは致命的です。誰にも気づいてもらえないと思います。

この日記のタイトルも、まさか型番のような製品名を冒頭に入れるわけにもいかず(Google検索で表示されても誰もクリックしないでしょう)、「四辺フレームレス4Kモニター」などという微妙なタイトルになってしまってます。適切な製品名があれば「(製品名)レビュー!」と書けたんですがね。

また、JAPANNEXTはこれ以外にも4Kディスプレイを販売していると思いますが、やはり型番みたいな名前なので、どれがハイエンドでどれがローエンドなのか、どれが古くてどれが新しいのか等の製品の位置づけが分かりません。例えば高い製品は「A-ナンバリング」、ミドルは「B-ナンバリング」…などと製品群を分けていくことでもうちょっと分かりやすい製品になると思うのですが、どうでしょうか。

とにかく型番みたいな名前はやめた方が良いです。

総評:細部にこだわらなければコスパ高し

と言うことで、書きたいことは大体書き終えたのでここら辺で終わりにします。
「細部に気になる点はあるが、まともに使えてデザインも良く、なおかつ安い」
というのが総評です。

4万円弱という、4Kディスプレイにしては中~低価格帯で四辺フレームレスやType-Cでの出力に対応している点は非常に良いと感じました。そこまで高性能を求めていない筆者からすると画質や色味も問題はなく、綺麗に映っています。

OSDや作りの甘さなど、少しに気になる点はありますが動作に問題はなく、使っている分には気にならない程度なので、価格を考えれば妥協できる範疇だと感じています。
オフィス用途でType-C接続できる4Kディスプレイが欲しい方や、私みたいにフレームレスを求めている方にはちょうど良い製品なのではないでしょうか。

購入はAmazonの他、楽天のビックカメラにも取り扱いがあります。

もし映りに不安がある人は私のように実店舗に行って確認すると良いと思います。ただし、展示してある店舗がどれほどあるのかは分かりません。新興メーカーなのでそこまで取扱店舗は多くないような気がします。

これで長年買い換えようと思っては先延ばしにしていたモニターを新調し、今のところ不満はないですし、これ以上大きいディスプレイが欲しいとも思わないので、世の中の主流が8Kになるまで使い続けようと思います。その前にこのディスプレイが壊れる可能性もありますけど、壊れたら壊れたでしょう。安物なので3年くらい持ってくれれば文句はありません。

それではもう書くことがないので今日はこの辺で。ではでは

 

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