UnibelPost - ユニベルポスト

好きなことテキトーに書いていく日記

Lenovo ThinkCentre M700 Tiny を分解・メモリ増設・SSD換装する話

おはようございます。Syunです。LenovoのM700 Tinyという小型パソコンを買いました。メモリ・ストレージなしの中古品だったので、分解して装着しました。

ネットで検索しても分解やメモリ/SSD交換を解説したブログがなかったので、書き残しておこうと思います。

スペック・外見

スペック

製品名 ThinkCentre M700 Tiny
型番 10J00021JP
CPU Core i3-6100T
対応メモリ PC4-17000 DDR4 SDRAM SODIMM
OS Windows10(11不可)
発売日 2016年

より詳しいスペックは公式サイトをどうぞ(意味あるのかこの表)

この手のスリムパソコンはノートPCの設計を流用してたりCPUもノート向けの物が多かったりするのですが、このPCはi3-7500Tとデスクトップ用CPUを付けています。Tは超省電力版なのでノート用よりパワーあるのかと聞かれると微妙なところですが。
また、スペースの関係なのかメモリはSODIMM、つまりノート用の物になってます。

なお、2016年と発売年は古めです。

こちらが本体。古めですが、かなり小さいです。その代わり光学ドライブはありません。


iPhone12と比べるとこんな感じ。片手で余裕で持てます。ディスプレイ裏に取り付けるのも楽に出来そう。
前面はこんな感じ。TypeーC端子がないのが残念ですが、発売時期から考えると妥当ですね。右側のUSBは給電対応してます。


背面。有線LANコネクタが付いているのはありがたい(と言うかWi-FiBluetoothは標準では付いてない)。HDMIが無いのが大変不便です。DisplayPortが2つもあるんだから、片方はHDMIにしても良かったんじゃないかとは思う。

また、内部に電源を組み込んでいないので、ノートPC用と同じACアダプタから給電します。NECLenovo系でお馴染みの四角タイプです。65W以上の出力が必要なので別で購入する際には注意が必要です。

分解(メモリ/SSD取り付け)

分解して設計を見るがてらメモリとSSDを取り付けます。なお分解はLenovo公式のマニュアルを参考にしました(111ページあたりから)。全部英語ですが図付きなので比較的分かりやすいと思います。


まず、パネルを開けます。ネジを外して前パネルを外し、蓋を横にスライドするだけで簡単に外せます。ノート用の設計をある程度流用しているのか、かなりコンパクトにまとまっています。

ストレージ固定用の金具があるのでそれを外します。Lenovoロゴの上あたりがメモリ、その左にSATAの端子があります。

メモリはSODIMM-DDR4、ストレージはSATA(SSD/HDDは2.5インチ)もしくはM.2です。ただしM.2はSATA規格のみで、NVMeには非対応……っぽい。

CPUグリス塗り直し

せっかくなので、CPUが丸見えになるまで分解します。


まずは3カ所のネジを外してCPUファンを取り外します。


次に右側にあるスピーカー(ちっちゃ!)を外します。


ヒートシンクと「一体になっているプラスチックのなにか」を固定しているネジを4カ所外せばそれごと外れます。CPUちゃんが見えました。



結構昔に販売されてグリスがカピカピになっていたのでティッシュで拭き取ります。


i3-6100Tくんです。2コア4スレッドですが、まあTwitterぐらいは出来るんじゃないんですかね。そこら辺の下手なCeleronよりはパワーあるはず。


別のPC用にCPUファンを買った際付いてきたグリスを塗ります。塗り方は割と戦が起きるくらい趣味嗜好ありますが、個人的には「米」型塗りが一番良いんじゃないかと思ったり。ちょっと塗りすぎたかも。

後は分解した際と逆の順序で元に戻します。簡単です。

メモリ増設

話は戻ってメモリの装着です。


前述のLenovoロゴの場所にスロットがあるので、カチッと周りの金具から固定されるまで挿しこみます。ちなみに、重なる2枚のうち、下の方がスロット1です。
今回はSamsung製のメモリ8GBを1枚挿しました。

SSD装着


入っていた2.5インチベイにSSDを付けて、SATA端子に挿しこみます。安心と信頼のMX500くん。もう買って5年なのでそろそろ寿命が来てもおかしくはないですが、まだまだこういうどうでも良いPCのCドライブに使い回します。

ついでにCMOS用のボタン電池(CR-2032)も取り替えておきました。

以上で分解及びメモリ・SSDの装着は終わりです。

Windowsをセットアップ&ベンチマーク

ここからはおまけ。

適当にそこら辺に転がってたキーボードとマウスをつけてWindowsをインストールします。


ほかのPCで作ったインストールメディアを挿して起動します。SSDは空っぽなので、USB内のプログラムが自動的に起動。

一回間違えてWindows11をインストールしかけたのですが、SkyaLake世代はもちろん11には非対応なので10を入れ直します。

まあ11も10の21H2アップデートを改名しただけなのでどうせ動くでしょうが、ここは公式の言ってることに従います。アップデート落ちてこないという話も聞くし。


腐ってもCore iシリーズなので意外とサクサクインストールできました。LANケーブルを挿してWindowsアップデートを行いました。同時にドライバーも落としてきてくれるのでメーカーPCはありがたい。

ベンチマーク

一通りアップデートが終わったのでベンチマークを取ってみました。ソフトはOS・デバイス間で互換性のあるGeekbench 5です。


CPUスコアはこんな感じ。シングルコア:809、マルチコア:1755。


コンピュータスコアはこんな感じ。OpenCL Score:3814。

まあスカイレイク世代の省電力モデルだとこんなもんですかね。普通にブラウザとかは動きますし、カクつく事もないです。ネットサーフィン・オフィス程度なら使えますね。

あ、グリス塗り替える前にも測っておいて、どれだけスコア上がるか試したら面白かったかもなとちょっと後悔。

ちなみに僕のメインPC(AMD Ryzen7 3700X)のスコアは1250/9000ぐらいでした。参考までに。

おわり

もう書くことがないので今日はここで終わりです。ジャンクで安かったので特に用途も無く遊ぶ目的で買ったのですが(6000円)、意外と良い。性能はそれなりですが何より小型で動作が重くないところが良い。一応4K出力も出来る(ほんとぉ?)らしいのでテレビの裏にくっつけてFireTV代わりに使ったら面白いかも。

あとはNASっぽい使い方しても面白いかもね。

ではでは。

トップページ / ​免責事項・コンテンツについて
Copyright © 2019-2023 UnibelPost All Rights Reserved.