はじめに
前回の1日目の日記は案の定ほとんどアクセスがなく、一週間かけてのろのろ書いた時間が無駄になってしまったなぁと思いつつ、いや継続は力なりと言うし続けてればいずれ何か自分に対して努力の成果が帰ってくると信じて今日も2日目を書いていこうと思う。点と点はいつか繋がるってスティーブジョブズが言ってた。
そんなことはまあどうでも良くて、今日は北海道旅行2日目。前回の日記でも書いたが今回のメインは稚内観光なので稚内へ札幌から移動せねばならない。そういうことでこの日は札幌から稚内へ移動する回。写真も少なければ内容も薄い。
1日目の日記はここ↓
ちょっと札幌観光
朝はホテルで朝食を取った。普段はバイキングなのだそうだが、コロナ以降は小皿を取る形式に変更しているらしい。朝食会場へ行くとビニール手袋を渡され、食う時以外は極力マスクを付けろと言う。確かに感染症対策は大切だが、レストランを見渡すと俺ら以外に客はいなかった。感染症よりもあんた達の経営の方が心配だよ俺は。
こちらがおかず達。ほとんどが北海道で採れた素材を使っているそうで、何もかも美味しい。サラダの中に入っていた鹿肉が筋肉質で食べやすかった。
クラーク博士像へ
稚内行きの電車にはお昼ぐらいに乗れば間に合うのでそれまで昨日回れなかった札幌の観光名所に行くことにする。と言っても昨日あらかた回り尽くしたので、残されているのはクラーク博士像がある羊ヶ丘展望台だけだ。
ちなみにナシオ君は路線バスを使って稚内を目指すとか言うとち狂ったような移動をするらしいので朝8時前に札幌駅で別れた。じゃ、12時間後に。
羊ヶ丘展望台へは地下鉄&バスを使って向かう。まずは札幌駅から市営地下鉄東豊線で終点の福住(ふくずみ)まで向かう。
ホームが長いくせに車両は4両編成なので出入り口から乗り場までが遠い。これは札幌に限ったものではなく、「将来人口が増えて両数が伸びた時に対応できるようホーム長くしたろ」→「全然人口増えんかった」という都市計画の失敗による産物で、名古屋・仙台を始め地方地下鉄でよく見かける光景である。なにもそこまで多く見積もらなくても良いじゃないかとは思うが、将来を考えずに作ったせいで乗客数に悩まされてる銀座線とか急ピッチで作ったせいで7両以上に出来なくて困ってる日比谷線とか見ると(大体東急のせい)、オーバーすぎるくらいが丁度いいのかもしれない。
終点・福住へ到着。ここからバスに乗り換える。
地下鉄出口からバスターミナルへはすぐに移動でき、ここで降りた乗客達はそのままバスターミナルへ歩いて行く。どうやら地下鉄は収益を見込めるところまで建設し、そこからはバスで乗客を各地に輸送するという形を取っているらしい。なるほど頭良いな。俺も今度A列車で行こうでマネしよ。
余談だがA列車で行こうというPCゲームをプレイすると鉄道経営の割とリアルな環境を学べるので、先ほど述べた無駄にホームの長い地下鉄とか中途半端な位置で終わってる地下鉄とか開かずの踏切があるのにいつまで経っても高架化されない地上線とか(高架化はかなり金がかかる)の原因と経営者の苦悩を痛いほど知ることが出来る。普通にゲームとして面白いのでオススメ。
で、地下鉄からバスへの乗り継ぎ時間はしっかり計算されてどちらともダイヤを組まれているのだがこの時私は猛烈に腹が痛く、トイレに駆け込んでいたら羊ヶ丘行きのバス出発時刻ギリギリになってしまった。やべえ、急がねば。急いで階段を上がりバスターミナルに着いたところ羊ヶ丘行きのバスがちょうど停まっていた。
よかったー間に合ったーと足を緩めた瞬間、バスはドアを閉め走り去っていった。
え?待って…。そんなことある…? あとこの光景昨日の夜も見たぞ。コントかよ。
しまった、次のバス30分後だ…。ちょうど公式ホームページに駅から徒歩30分と書いてあったから時間もないし歩くか…とGoogleマップを開いて検索をかけたところ、ここから1km先の大通りの停留所まで10分で歩けばバスに乗れるらしい。よく分からんが別の種別のバスかな?とりあえず早く楽に行けるならなんでもいいや。
ということで駅から出て1kmぐらい街の中を歩く。
福住駅は近くに札幌ドームがあるので妙に野球関連の広告が目立つ。野球興味ないからよくわからんけど。
途中、キリスト教の教会があった。割と古そうな見た目。キリスト教の教えはともかく、教会のデザインと雰囲気は好きだよ俺。
その後はフツーの日本全国どこにでもありそうな街中を歩いた。ただひとつだけ気づいたのが関東や近畿に比べて自転車や歩行者の数が少ないこと。本州の街中だと自転車に乗って買い物に行く主婦とかなんの理由もなくそこら辺を徘徊散歩している老人とかが一定数いるが、北海道はそのような人たちが全く見られない。また玄関先に自転車が置いてある家庭も少ない。やはり土地が広く雪のせいもあって車社会なんだろうなと思った。
その後、ちょっと走って羊ヶ丘展望台行きのバスに乗れた。7分ほど乗ったが結構距離がありなおかつ展望台まで坂なので絶対に歩いて30分じゃ済まないし、外は北海道といえども真夏日なので歩かなくて良かった。去年仙台に行った時も思ったがどうやらGoogleマップは徒歩の時間推測に傾斜は含めないようである。いい加減なサービスだ。
羊ヶ丘展望台
ということで羊ヶ丘展望台到着。
本来ならば入場530円(バスを降りる際にバス料金に加算される)だがこの時は例のごとく札幌市の政策により無料だった。
写真では伝わりにくいが、札幌全体を見渡すことができとても景色が良い。特にこの日は晴れて湿度も結構低かったのでかなり先まで見通せた。これは良い場所だ…。
ちなみにここは観光地として整備されたわけではなく、国立のなんとか研究所を部分開放した場所なので周りは研究のための土地である。だからWindowsXPの壁紙みたいな畑が広がってるってわけ。動物も飼われている。上の写真は羊。ああ、昨日のジンギスカン美味しかったなぁ…。
札幌でかなり有名な観光地のはずだが行った日はかなり空いていた。同じバスに乗ってた人3人とライダーが4人ぐらいと家族連れが2組ぐらい。記念写真を撮って販売しているスタッフの人たちも暇そうにしていた。こんな良い場所なんだからみんな来れば良いのに。
そして何より、羊ヶ丘展望台のメインは日本一有名なお雇い外国人ことクラーク博士像である。よくテレビで見かける銅像だ。実物は結構大きくなかなか目立つ。なかなかかっこいいポーズだが何を指してるのかは知らん。
功績については書くのがめんどくさいのでWikipediaでも読んでくれ。
このクラークニキの足下にはかの有名な名言である「Boys, be ambitious (少年よ、大志を抱け)」の文字が刻まれている。ちなみにこの後には「like this old man(この老ぼれのように)」と続く(諸説あり)。つまり俺みたいに野心を持てよという言葉なのだが、しれっと前半だけ切り取られて名言として今も日本中で伝えられている。
残念ながら私は大志など抱くことなく今まで過ごしてきたし、もう少年と呼ばれる年齢でもない(boyというよりはguyになってしまった)のでこのまま特に野心など持つことなく死んでいくんだろうと覚悟している。すまんクラークのおっさん。
そういえばこの前、地元の友人に前述のBoys, be ambitiousについての雑談をしようとしたところそもそもその名言どころかクラークのおっさんについても知らなかったので驚愕した。日本人全員が知ってるもんだと思っていた。自分の常識は他人の非常識という言葉を再確認できた出来事だった。
クラーク像以外にも足湯やなんかよく分からない古めの建物や売店があったりする。
古めの建物の中には札幌雪まつりの歴史などが展示してあった。
売店の中には歴代雪ミクのパネルやグッズが売ってあった。クリアファイルでも買おうかと思ったけど、ここじゃなくても良いなと思いスルーした結果すっかり忘れて買いそびれてしまった。すみません。今度行った時買います。
どうでもいい話だが雪ミクはテーマ曲も衣装も2014が好き。
札幌駅へ
1時間ほど滞在した後札幌駅へ帰る。もうちょっと滞在しても良かったが11時に間に合えば特急に乗れるので急ぐ。
帰りもバスに乗る。福住駅まで約10分。
結構広い駐車場だったが空いていた。空いていたからクラーク博士像をゆっくり撮れたわけだがラッキーと言うべきか否か…。
同じく福住駅から東豊線。バスと電車は乗り継げるように組まれているので乗り換え時間5分程度で出発。
約30分ほどで札幌駅まで戻ってきた(これは昨日の写真)。
稚内へ
さて、いよいよ稚内への移動を始めたいと思う。
稚内は言わずと知れた日本最北の地(択捉島除く)であり、同じ北海道と言っても札幌からは大変距離がある。ナシオ君は変態物好きなので路線バスに乗っていったが、私はバスに長時間乗ると酔うし12時間以上も乗るのはさすがに勘弁なので特急電車で向かおうと思う。
特急と言っても5時間半かかるのだが。
Peachきた北海道フリーパス
稚内までは距離があるので普通に乗ったら運賃が10000円以上かかる。さすがにそれを往復するのは高いので、今回はフリー切符を利用し安く抑えようと思う。
これを書いている現在でも『HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス』という特急を含めJR北海道に6日間乗り放題の切符が12000円ほどで売っているのだが(この価格はとんでもなく安い)、この切符はお盆期間(19日まで)は使えず、この日は8月18日だったので買わなかった。
その代わりに「Peachきた北海道フリーパス」というフリー切符を購入。
この切符はPeachを使い新千歳空港へ来た人限定が購入できるフリー切符で、新千歳-札幌周辺-旭川-稚内などの特急(自由席に限る)を含め道北全ての列車に4日間乗り放題の切符である。
この切符は前述の全線版と比べ使用期間に制限がないほか、U25だとかなり安くなるすごい代物なのだ。(通常13150円がU25なら10520円!)
今回はこのきっぷを使い稚内へ向かい、宗谷線の秘境駅巡りをしたいと思う。
「きたフリーパス」の他に「ひがしフリーパス」も販売されている。これは道東が同じく乗り放題のフリー切符でちょと値段は上がるが5日間有効な上に周回ルートが作れるのでこちらの方が人気のようだ。
また、PeachだけではなくANAとAirDoも同様の切符を販売している(PeachとAirDoにはANA資本が入っている)。
各切符の詳しい情報は公式サイトをチェックして欲しい。
Peach ひがし北海道フリーパス・きた北海道フリーパス|JR北海道- Hokkaido Railway Company
ANA きた北海道フリーパス|JR北海道- Hokkaido Railway Company
2020年度「AIRDOひがし北海道フリーパス」「AIRDOきた北海道フリーパス」の発売 | プレスリリース | AIRDOについて | 北海道発着の飛行機予約・空席照会|AIRDO(エア・ドゥ)
特に購入条件を間違えないよう要チェック(飛行機に乗った当日ではないと購入できないなど)
北海道は広いので電車で観光地間を移動する際はフリー切符を使った方が便利で安上がりなことが往々にしてある。というかJR北海道もそれを狙っているのか様々なフリー切符を発売している。北海道に行く予定のある人はまずフリー切符を調べることをオススメする
特急ライラックで旭川へ
ということで昨日新千歳空港で購入したPeachきたフリーパスを手にJR札幌駅へやってきた。
乗るのは11時ちょうど発の旭川行き特急ライラック。稚内までは札幌から一本で行ける特急宗谷があるが時間が合わない上に5時間半ほどぶっ続けで乗るのはさすがにキツいので旭川で一度降り、休憩してからまた次の駅に向かおうと思う。
789系0番台。ちなみに札幌旭川間を結ぶ特急はライラックとカムイがあるが、両者の違いは789系0番台か1000番台かの違いのみらしい。ライラックは花の名前でカムイはアイヌ語で神を意味する言葉だから車両が違うだけで大分差が出るものだな。
そんじゃ、さらば札幌。
車内は割と混んでいた。混んでいたと言っても2列シートの窓側の席が全部埋まってたレベルなので乗っている人数はシート数に対して半分。首都圏だったらスッカスカと形容しても良いレベルである。これじゃやっていけんわな。
ただ、過半数は観光客のようで、観光需要が回復すればもっと混むかもしれない。そこだけはポジティブ要素と言えよう。
ライラックは結構飛ばす。表定速度が96kmぐらいらしいので結構早い。
車窓はなんてことのない田舎街で、北海道と言われれば北海道に見えるし宮城と言われれば宮城に見えるし岐阜と言われれば岐阜に見えるようなごく一般的な車窓である。もうちょっとド田舎かと思っていたのでちょっと意外。
ほげーっと窓の外を眺めていたらだんだん眠くなってきた。ナレーションの渋い声が眠気を誘う。昨日快速エアポートに乗った時ナシオ君が「俊夫おじさんだ」と喜んでいたが確かに分かる。この人の自動アナウンスめっちゃ良い…。
で、うとうとしていたらいつの間にか旭川到着。1時間半、割と早かったな。
旭川
ライラックは旭川が終点なので全員降りる。途中何駅か停車したがほとんど乗客の入れ替わりがなかったのでほとんどの人は旭川への移動が目的だったみたい。
ホームでは網走(あばしり)行きの特急大雪(たいせつ)と対面乗り換えする。…が実際にライラックから乗り換えた人は数人だった。あまり需要はないのかもしれない。
旭川駅は結構立派で良いデザインの駅で、木を使った壁がおしゃれ。構内もかなり広くこの日は空いていたが観光客が多く訪れるんだろうなと思った。壁に使われている木材には人の名前が書いてあった。どうやら立て替えの際に支援した人の名前っぽい。
ご覧の通り外観もかなり立派だ。駅前にはかなり大きな広場がある。トラムでも走らせるのかと推測したくなるほど大きなスペースである。もしかして北海道新幹線の延伸を狙ってるのかなという邪推というか個人的な要望を言ってみる。
改札はICカード対応の自動改札だった。ハイテク!!
ちなみにこの右側に見えているのはかなり大きなイオンである。なんと改札前に入り口があり駅から徒歩5秒というすごい位置にイオンのショッピングモールがあるのだ。ホテルや映画館も併設されており、旭川の商業施設をひとつに集約したような感じ。ここもイオンに魂を売ったらしい。中に旭川の土産やとか北海道名物が食べられる店があるのかと思ってウロウロしたがそんなモノはなく、ただのどこにでもあるようなイオンだった。地方特色がねえな全く。
ライラックは1時間おきにあり、ひとつ後の列車に乗れば先ほどの大雪のように稚内行きの特急サロベツに対面乗り換えできるのだが、ちょっと外の空気を吸ってリラックスするためにわざと1時間前の電車で来た。
とりあえず旭川駅周辺をウロウロしてみる。切符を首から提げるためのスマホ防水ケースを近くのセリアで買ったり、セコマでソフトクリームを買ってペロペロしてたりした。
ミルキーで甘すぎずメロンの味がしっかりする。コンビニアイスのくせにクオリティが高い。おいしい。
旭川は結構発展していて高めの建物が軒を連ねていたり飲み屋が大量にあったりとなかなか都会である。さっきまでド田舎だったのにいきなり出現した都会にビックリ。有名な旭川動物園はここからバスで30分ほど乗らなければならないらしい。駅の近くにあると思ってたわ。
旭川観光は5日目にしたからその日記で読んで欲しい。
そんなこんな旭川を何も考えず歩いていたら結構時間が押してしまった。急いで駅に戻る。
そういえば昼飯を忘れていた。もうここでは食えないから駅弁を買うことにする。
駅の改札前には観光案内所兼売店みたいなところがあったので駅弁コーナーを見てみた。そこまで種類は多くないが、イカめしを発見したので即購入。函館周辺の名物だがそういうのは気にしない。なんとなくイカめしを食いたい気分だった。
特急サロベツ
それでは稚内に向かおうと思う。乗るのは特急サロベツ。宗谷本線は無論電化されていないので気動車。
ここから稚内まで3時間ほどの長旅になる。旭川-稚内間の営業キロは259.4km。これは東京-浜松間とほぼ同じ距離である(東海道本線経由:257.1km)。新幹線だと1時間半なので約二倍の時間がかかるが、個人的には割と早いと思う。
車内はちょこちょこ人がいて、大体1車両に10人くらい。多いのか少ないのかは分からん。スッカスカなのは確か。
列車が動き出したのですぐさま昼飯を食う。
いかめし。パックされているタイプのやつだったが、急いでいたんで暖めてもらうのを忘れた。まあ冷たくても食べられるらしいのでそのままかぶりつく。うん、美味しい。
小さい頃銀座かどっかの百貨店やっていた北海道フェアで買って食べた味がする。今年は行けなさそうだけど函館らへんに行ってマジモンのいかめしを食いたいなぁ。
ちなみに右上のお茶は北海道限定のお茶と書かれていたので買った。おーいお茶と同じ味がする。左上のアイスはセコマで買った林檎シャーベット。甘い。
宗谷本線は2日後に1日かけて秘境駅巡りをしたので詳しくはその際に書くが一言で言うと「緑」である。
旭川から名寄(なよろ)まではほどほど民家が見え、ド田舎という形容が出来るが、名寄以北は何もない。マジで何もない。ド田舎ですらない。自然。人の手が入っていないド自然である。
そして名寄と音威子府(おといねっぷ)でほとんどの人が降りていった。車内にいるの俺とおっさん3人だけ。
なんでこんなところに特急なんて走らせているんだろう。昔は石炭とか軍事産業とかで需要はある程度あったんだろうけど、今現在の需要が全く見えない。ちなみにWikipediaによると営業係数(100円稼ぐのにかかる金)は727と驚愕の数値だった。列車を走らせれば走らせるほど赤字になる。しかし、赤字になるからと言って本数をこれ以上削減すると住民や観光客の鉄道離れが進みもっと儲からなくなる(そして負のスパイラルへ…)。なかなか難しいところである。まあ正直言えばもうこういう所において鉄道で黒字を求めるのは明らかに無理だからもうどうしようもない。
最初は大自然の車窓は良いなぁと眺めていたのだが、だんだん飽きてきた。代わり映えがないどころかさっきもここ通らなかったっけ?レベルで何も変わらないのである。同じ場所を永遠とループしている気分で名寄過ぎたあたりからうんざりしてきた。
大自然の車窓はいーな~
こっちをみると緑
あっちをみても緑
あー一面のクソミドリ
携帯の電波も途切れ途切れになるのでニコニコとかYouTubeで暇を潰すことも無理だし、椅子を倒して寝ることにした。ちなみに電波の話だがSoftBankとdocomoは結構は頻度で圏外になる。意外なことにauのB18はよく届く。なんで3キャリア持ってるんだよというツッコミはなしで。
気がつくと1時間ぐらい経過していて、あと30分くらいで稚内というところだった。
これまた2時間前と変わりない木すら生えてない、PS3時代の大作RPGによくあったオブジェクト少なめだけどとりあえず広くしてみましたみたいなフィールド感ある平原(おそらくサロベツ原野)を眺めていたら目の前に海が見えた。
おお、これがオホーツク海か。
海岸線の整備とかもされてないし、一応道路はあるけど車は一台も走っていなかったので本当に辺境の地に来てしまったんだなという実感が湧いてくる。なんだか車のCMに出てきそうな風景だ。アクサダイレクトで堤真一が事故ってたのもこんな感じの場所だったな。
もうすぐ稚内も近いはずなのに全く人の気配がしない。本当にこの先に市制が行える都市は存在するのか?もしかして稚内という都市が存在しているというのは俺たち南にすんでいる人間の集団錯覚で実は稚内などと言うモノは存在しないのではないかと不安になり始めたその時、突然目の前に民家が大量に見え始めた。
おえ?!家だ!家があるぞ!おお!ガソリンスタンドもある!アッ!セイコーマートまであった!!!
いやもう本当に突然人工的な物が見え始めたのでビックリした。至って普通の田舎町と言うような光景が唐突に目の前に広がっていた。今まで緑しか見てなかったから3時間ぶりに人間を感じられる光景を見れて嬉しいよ俺は。
そしてそのままフツーの地方のような街の中を走り抜け、遂に列車は稚内駅へ。到着アナウンスの前に流れる鉄道唱歌のチャイムがいい味出してる。旅の風情ってヤツ。
そして遂に
稚内駅到着!日本最北端!!!
ていうかめっちゃ寒い!
稚内駅
ということで稚内駅に到着。
同じ車両に乗ってたおっさん3人はそそくさと降りて行った。あの人たちは特急券を買って乗っていたのだろうか。もし俺と同じような乗り放題の企画乗車券だったらこの車両におけるまともな収益は0ってことになる。ひえー…
嘘みたいだろ、この日本最北端の地から南は鹿児島まで日本全国あらゆる所へ線路が繋がっているんだぜ…。
札幌から396.2kmもあったらしい。これは東海道本線経由の東京-岐阜と同じくらいの距離。
やはり日本最北の駅なのでそのようなアピールが多い。
駅を建て直した際に少し線路が短くなったようで、駅の外には昔のホーム位置まで線路と車止めが置いてある。そのまた昔にはここからもうちょっと先の港の方へ貨物輸送などのために伸びていたのだそうだ。
稚内駅は稚内市北部の中心地として機能しているようで、中にはお土産屋やカフェなどが併設してあり(道の駅扱いらしい)なんと二階には映画館がある。ラインナップを見るとドラえもんとかクレヨンしんちゃんとか、子ども向けの作品が多いようだ。まあ映画を観に5時間かけて旭川まで行くってのは可哀想だし、子ども達の身近に映画館を置くってのはとても良いことだと思う。
自動改札機などもちろんないが一応駅員さんが5時ごろまでは常駐しているようである。映画館の上にあるアパートのような建物は駅員さんとか運転士さんの滞在部屋なのかなとか思ったり。
それにしても寒い。東京と同じノリで半袖を着てきてしまったのでめちゃくちゃ寒い。調べると曇っていたこともあってこの日の気温は20℃位だったそうだ。札幌・旭川は北海道と言っても晴れていたので30℃くらい。実に寒暖差10℃もある。これは体調崩しかねないな。
観光は明日するのでとりあえずホテル(というかゲストハウス)に行き荷物を置かせてもらい、シャワーを浴びてから駅内のベンチでナシオ君を待っていた。さすがに路線バスで稚内までは来れないようで、ギリギリまで北上してから鉄道に乗り換えて稚内駅まで来るそうだ。
駅にはセイコーマートも併設されているのでセコマオリジナルの牛乳を飲みつつうだうだしていた。セイコーマートの牛乳ウマいよ。ちなみに道の駅のお土産屋は6時くらいで閉まってしまった。田舎の夜は早い。
で、ナシオ君と12時間ぶりくらいに合流。君と2人くらいしか乗ってなかったぞ。地方なんてこんなもんか。
終わりに
と言うことで2日目終了。朝にクラークのおっさんに会いに行った以外は移動で1日が終わった。稚内は遠いなぁ…。
ちなみに近くの飯屋は軒並みもう閉まっていたのでセコマで晩飯を色々買ってみた。
まずは変わり種菓子パンのちくわパン。その名の通り中にちくわが一本丸々入っている。パンのくせに生ものなので賞味期限が早いのが玉に瑕。味はパンとちくわを一緒に食べた時の味がした(そのまま)。うーん、食パンの方が美味しいかな。
こちらは北海道でしか飲めない乳酸菌飲料、ソフトカツゲン。なんか甘さ控えめのマミーみたいな味がする。結構ウマい。この後の旅行で何度かリピートした。
その後は荷物の整理を行い、朝早いので早めに寝た。
明日は丸1日稚内観光。宗谷岬とか行きたいところは結構あるので楽しみだ。
1日目の日記はここ↓
ということで今回はこれにて終了。稚内観光は結構内容があるので時間がかかるかもしれないが、なるはやで書くので暇だったら読んでくれると嬉しい。ついでにTwitterのフォローも。
更新情報
管理人
同行したナシオ君のブログ
そんじゃまた3日目で。ではでは。
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