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好きなことテキトーに書いていく日記

Android Flash ToolでPixelに公式のファクトリーイメージを焼く方法

はじめに

Pixelって普段使っていると特徴の無いスマホだなー面白みがないなーと思うのですが、手放すと手放すで手元に1台くらいPixelが無いと不安になってきますよね。なるんです。

で、1年ほど前までPixel6aを使っていたのですが手放してしまい、やっぱピュアAndroid機(完全なピュアって訳でもないんですが)が1台無いと落ち着かないってことで、先日Pixel7を秋葉原で買いました。中古で3万弱でした。キャリアで2年24円でばらまかれていたにしては高い気もしますが気のせいです。

中古のスマホを購入した際には出来るだけOSを真っさらにして、ゼロから設定していきたい派なので、Pixel7も一通りの動作チェックをして初期不良が無いかを確認したら一回データの完全消去を行おうと思います。

一般的なAndroid機とは異なり、Pixelは公式のAndroid Flash ToolというツールでOSを工場出荷状態まで戻すことが可能です。設定アプリから行うリセットとは異なり、ファクトリーイメージを書き込む、いわゆる公式のROM焼きツール(ROM焼きって死語?)です。iPhoneで言うところのiOSの復元みたいなものですね。
これを行うことで、正真正銘、ソフトウェアが真っさらな状態で使い始めることが出来ます。しかもGoogle Chrome上で動作するという優れもの。

これまで何度かAndroid Flash Toolは使ったのですが、毎回使い方を忘れるので、自分用の備忘もかねてこのページに流れを残しておきます。

あくまで個人的なメモなので、公式の使い方はここら辺を見てください

Android Flash Tool を使用してフラッシュする  |  Android Open Source Project

注意事項

Android Flash Toolは開発者用のツールでもあります。知識のない方が安易に触ると文鎮化など、端末を壊してしまう事にも繋がるので、詳しくない方は使わないでください。万が一、このブログを参考にAndroid Flash Toolを使用し端末を壊してしまった場合でも筆者は一切の責任を持ちません。

通常の使用であれば、設定アプリから行う初期化で特に問題ありません。筆者がファクトリーイメージを焼いているのは真っさらな状態にする方が心証が良いという、ただそれだけの理由なので、Pixelを初期化する際に推奨するものでもありません。

(特段理由がない人はやらない方が良いですよ、という意味です)

下準備

Pixel側の準備

まず、Android Flash Toolを使う前にPixel側の設定をROM焼きできるように変更しておきます。

設定アプリの「システム情報」から一番下までスクロールして、「ビルド番号」を連打。開発者向けオプションを有効化させます。

有効化した開発者向けオプションから、「OEMロック解除」のトグルをオン。

警告が出たら有効にするでOK。

次にちょっと下へスクロールしてUSBデバックをオンに。

これも確認のポップアップが出ますが、OKで次へ。

これで端末側の事前設定は完了です。
ファクトリーイメージを焼くと今入っているデータは全て吹っ飛ぶので、必要であれば適宜バックアップを取っておきます。

PC側の準備

パソコンにAndroid用ドライバーを入れていない場合は、インストールする必要があります。以下のページに従って適宜インストールしてください。

Install OEM USB drivers  |  Android Studio  |  Android Developers

ファクトリーイメージを焼く

Google ChromeでAndroid Flash Toolのページを開きます。

Android Flash Tool

ドライバーのインストールが完了している場合は、パソコンとPixelを有線で繋ぎます。

使うケーブルはUSB3.2のものが良いと思います。早くデータ転送できるので。

接続したらChromeのスタートボタンを押します。

adbのアクセスを許可するか?と出るので、許可します。

端末の選択ポップアップが出てくるので、該当の端末を選択します。

表示されない場合は、PC側にドライバーがインストール出来ているかと、端末側の設定がちゃんと出来ているかを確認します(通知画面にUSBデバッグが云々という表示が出ているはず)。

無事端末を選択できれば、以下のような画面になるはず。

ここら辺で端末側にUSBデバッグの確認ダイアログが出るので、許可します。


たまに、何度か許可を求められることがあるので、常に許可にチェックを入れておくと良いかもしれません。

上手く接続できれば、焼くファクトリーイメージを選択できるようになります。

ベータ版や、以前のバージョンなども選択できます。

特にダウングレードが出来るのはさすがGoogle Pixelって感じですね。簡単にダウングレードできる点はNexus時代から受け継がれる開発機としての側面も感じられて良きです。

今回は、ちょうど先日公開されたばかりのAndroid16のパブリック版を入れてみることにしました。バグも多いらしいですが、まあ、いやだったらもう一回15のイメージを焼けば良いので。

Install buildを押すと、警告が出ます。この警告の通り、データは消えますしミスると文鎮化するリスクがあるので気をつけましょう。

Confirmを押すとROM焼きが始まります。

しばらくすると再度端末を選択せよ、という表示が出るので、先ほどと同じように端末を選択します。

このほかに、ソフトウェアの規約に同意だとか、ちょこちょこポップアップが出るので順次対応してください。

で、問題なく進むとブートローダーのアンロックに移ります。

以下の様な画面が出るので、スタートを押します。

すると、Pixelの画面に以下の表示が出てきます。

このとき、ブートローダーはロックされた状態なので、ロックを解除します。

以下の様に、最初はDo not unlock the bootloaderを表示されているので、音量ボタンを1回押します

↓そうすると表示がUnlock the bootloaderになるので、これで電源ボタンをクリックします。

上手くいけばブートローダーのアンロックが成功します。

アンロックが出来たら、イメージのダウンロードが始まるのでしばらく放置です。

確かダウンロードがあまりにも遅いとタイムアウトして失敗するので、出来るだけ通信環境が安定したところで行った方が良いと思います。

ダウンロードが終わると自動で端末へイメージの転送が行われます。大体20分30分くらいで終わる気がします。端末にもよりますが。

イメージの転送が終わると、再度ブートローダーをロックする必要があります。

また端末の方で音量ボタンを1回押し、

↓Lock the bootloaderにして電源ボタンを押します。これでROM焼き自体は完了です。はやーい。かんたーん。

後は端末が数回再起動したりするので、それを待ちます。念のため、Welcomeの画面が出るまでケーブルは引っこ抜かないようにします。

はい、初期画面が出たので、これでファクトリーイメージのフラッシュは完了です。

おわりに

以上、Android Flash Toolの使い方でした。たまにROM焼きしようとして使い方を忘れてググるみたいなことがよくあるので、適宜これを見返すようにしたいと思います。

ちなみにですが、僕がPixel7を買った直後、日本でPixel7の販売が差し止められるという事態が発生したとのこと。

Google製スマホ「Pixel 7」が日本で販売禁止に、韓国メーカーが特許訴訟で勝訴しPixel 8とPixel 9についても訴訟を提起 - GIGAZINE

海外だとこの手の話はよく聞くものの、日本だと珍しいですね。まあ、Googleさん最近はちょっと舐めた態度取っている所あるので、お灸を据えてやるのも良いかもしれません。すぐディスコンするし、サービス内容変えるし、表示される広告はどんどん地獄になっていくし。おっと、これ以上言うとSEOから外されちゃうからやめておかないと……。

個人的な好みですが、Pixelのカメラバーのデザインが好きで、一台持っておきたかったんですよね。iPhoneみたいに背面に島のようにカメラ周りが出っ張るのでは無く、カメラバーが背面を横断しているデザインが左右対称で美しい。テーブルに置いたときにぐらつかないし。

特に7と7Proはカメラバーの上下のバランスが良い。6や6aはカメラバーを挟んで上下の色が異なっていたのでなんか違うなーという気がして、7aや8はカメラバーの上の部分が短くなんかアンバランス、9はもはやバーでは無くなり、9aは出っ張りすら無くなってしまったため、7が一番良いデザインだと思います。

買うなら中古では無くて新品の廉価版がいいかなーとは思ったものの、9aは(出っ張りが無くなったのは良いとして)背面の左上にポツンと黒いカメラ部分があるのが美しくないというか、なんかアンバランスな感じがして買う気になれなかったんですよね。なんか違和感というか。

iPhoneもGalaxyも背面のデザインで試行錯誤している感じがしますが、Pixel7の背面デザインが一種の最適解である、という持論を唱えつつ、今日はこれでページを終わりにしたいと思います。ではでは。

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